2008年05月03日

J1 第10節 & ここ最近のJ1

このところ、試合を見ても感想書いてなかったんで久しぶりに。今日行われた第10節を中心に、先週の第8節を少々。つーか、水曜と木曜に試合あったんですねぇ(第9節)。チャンピオンズリーグしか頭にありませんでしたとさ。

第10節
神戸 1−1 浦和
 一応テレビは付けておきましたが、ほとんど集中せず音だけ聞いてた状態。得点シーンだけは把握といった具合です。
 神戸は先制されるまでにバー×2、ポスト×1と非常に惜しい攻撃を繰り返しながらセットプレーから失点と非常に勿体ない展開。特に後半は完全に流れを掴んでいただけに、更に勿体ない感が増すというもの。オバケが出るかと思うほどに。それでも、79分には追いつくんだから侮れません。浦和の守備が酷かったというのもありますけど。
 浦和は、前半開始直後こそペースを握ったものの、そこからは微妙な空気漂う展開。昨年前半のような、ガッチリ守って時に相手を完全に崩しきる鋭い攻撃というのは皆無、後半に入って70分にセットプレーから先制しながら守りきれずにドロー。

 全体的に神戸の選手達は老獪さに欠けています。コースを狙えばいいミドルシュートの時にインステップで蹴りにいったり、後半ロスタイムに素早いリスタートをしたり……マイナス方向のパスならインサイドで十分なスピードのミドルシュートを打てるし、1−1でロスタイムという状況ならセットプレーにじっくり時間をかけて、味方の上がりと相手の反撃の時間を削るべき。こういうところで上位と下位の差がでるだと改めて実感しました。

 浦和は、う〜ん正直いってマズイ状態の入り口にあるような気が。オジェック前監督を選手の希望を容れる形で更迭したのだから、攻撃になるのは問題ないでしょう。ただ、それで守備が疎かになっては本末転倒なわけですよ。エンゲルス監督は、「攻めたがり」な闘莉王をボランチに置くことでガス抜きに成功しましたが、それ以上に「守備意識」を失ったことは大きいと思うのです。ブッフバルト監督時代は、「きっちり守備をしてから攻撃」でしたが、オジェック監督になって「守備優先」になった不満があったのでしょう。それでも、現代サッカーにおいては守備意識が一番重要なのに、それを捨ててまで監督交代・戦術変更をする必要があったのかと。失点の場面がそれを如実に語っています。あんなに簡単にPA内に侵入されるなんてのは昨年までなら考えられませんでした。
 浦和の今後ですが、ポンテが復帰してきてからが正念場でしょう。ポンテ復帰で攻撃が円滑になり、無理なオーバーラップが減れば自然と守備意識も高まって昨年までの浦和に戻ると思います。もし、ポンテが戻っても攻撃がうまくいかないようであれば、過度なオーバーラップが守備の崩壊を引き起こし、デフレスパイラルに陥る可能性があります。その時、フロントはどうするんでしょうかね? エンゲルスの首を飛ばしても修正できるとは思えないのですが。


あとはダイジェストを見て気になった試合の感想。

川崎 3−2 鹿島
 川崎が3連続逆転勝利。守備は脆いが勝負強いですね。突然監督が替わってから3連勝というのもスゴイ。毎度毎度、後半になると吹っ切れたように攻め込むのはどうしたことか。いつまで続くか心配ではありますけど。(関塚さんの状態も心配)
 鹿島は昨年から懸念していた、選手層の薄さ(特にDF)とACLによる疲れがダブルパンチ。3冠を取った直後の年を思い出しますねぇ。あの時はビスマルクが辞めて、リーグとA3でボロボロになった上に、GWの連戦が重なって回復不能なほど打ちのめされましたから。その後、しばらくタイトルから遠ざかったのはご存じの通り。
 まあ、内田が負傷した直後からこの有様というのは、想定内といえば想定内。あの時と違って若手が伸びているのが救いです。トニーニョ・セレーゾ元監督が若手を使ってくれたからこそというものありますね。両SBは替えがいないですけど。6月の中断期間までにどれだけ踏みとどまれるかが鍵でしょう。

名古屋 1−2 G大阪
 うわ…名古屋の恒例、5月には順位下がる病発動ですかね。先週の時点でヤバイとは思ってましたが(後述)。なんつーか……選手達が余裕持ちすぎ、自分の力を過信しすぎなんですよね。「多少やられても大丈夫さ!」って空気が蔓延していて、危機感を表に出す選手がいない。今日こそ3位で踏みとどまりましたけど、徐々に順位を落としていく可能性が高そうです。
 G大阪は、それほど良い内容では無いにも関わらず、バレーの個人技で勝利。これこそG大阪という気がします。あとは完封するだけの守備力が備わるか否かと言うところでしょうかね。

大宮 0−3 FC東京
 ここ3戦、浦和・鹿島に引き分けて、G大阪に勝った大宮でしたがFC東京の勢いは止められず。しかも完封負けというオマケ付きでした。まーこんなこともあります。今日のことはスッパリ忘れて、下位チームとの戦いで勝ち点を重ねるべき。
 FC東京は、得点失点だけを見ると波が激しいですが、勝ち点をキッチリ稼いで浦和と同点の勝ち点20、2位。まだちゃんと試合を見たことがないんでハッキリ言えませんが、チーム内の意思統一がしっかりしてそうだなという印象は受けます。本来なら一昨年、昨年からこのクオリティを発揮してなきゃいけなかったんですがね。一昨年のガーロ監督でしたっけ?あれで流れが途切れなければ、常に上位を窺うチームになっていたと思います。監督選びって大切ですね。

千葉 0−1 柏
 千葉はもう泥沼。さすがに10節終わって2分8敗つーのは尋常じゃない。主力選手をごっそり持っていかれ、オシム監督に匹敵するカリスマ性を発揮できる人物がない状態では致し方なしか。そろそろフロントに対する風当たりが台風並みになりそうですね。フロントが勝手に川淵の我が儘に付き合って、その結果がコレじゃあサポーターの皆様には同情する他なく……
 柏はとうとうGK南をスタメンから外しましたね。賢明な判断だと思います(後述)。そして先制点を、横浜FCから移籍したJ2最高のGKと名高い(かった)菅野が守りきって勝利。これで上昇の目が出てきたかも。


続いて先週の試合(第8節)

東京V 2−0 名古屋
 これは生中継観戦。連勝を続けている名古屋がどんなもんか確認するために見たのですが……前節、柏に1−5と負けた東京V相手に完封負け。いやもうね、毎年恒例の名古屋病が発症したと確信しましたよ。
 開始直後こそ東京Vの勢いに押された名古屋でしたが、10分もして落ち着きを取り戻すと得意のサイドから基点を作り始めます。降りしきる雨も技術では東京Vよりも勝っているため、あまりハンデになりません。が、それこそが落とし穴。ペースを握ったことで「いつでも点取れるよ」なんてイージーな雰囲気が画面を通じてもわかるほど。事実、チャンスは多く作りましたが、逆にピンチになることもあり、楽観できるような状況じゃなかったんですけどね。
 結局前半はスコアレス、そして後半が始まって54分、DFが雨で滑ったためにできたスペースでディエゴがパスを受けて、ドフリーでゴール。名古屋は展開的にも状況的にも結構痛い失点を食らいました。が、これでも名古屋の選手達の意識はあまり上がってきません。「あー、1点取らなきゃ」的な感じで、切実さや必死さからは程遠いプレーに終始します。
 そして72分、東京Vの右サイドからのFKに途中交代の河野が決めて2点目。あのDFの気の抜け具合はどう説明すればよいやら……3点差以上ついてたりつけられたりしてるならまだしも、1点差であの守備では…自分が監督ならマークについてた右SBは即交代です。

 そんな気の抜けたプレーに終始した名古屋は完封負け。名古屋病(名古屋5月病の方がいいかな?)はストイコビッチを持ってしても防ぎうるものではないことを確信しました(ま、今となっては結果論の誹りを免れませんがw)。あとは6月〜7月あたりにフロントと監督・選手のゴタゴタが起これば完璧。ホント、いつまでも成長しないチームです。
 
 そして東京V。柱谷哲二監督なので、危惧していた通りの成績を残して来ましたが、この試合の前節に柏に1−5と負けたことで相当気合いを入れたんでしょうね。首位の名古屋相手に萎縮せずに全員が戦っていました。が、これがいつまで続くかというのが一番心配なところで。渇を入れることで選手の意識向上を計ること自体はいいんですが、それを持続させるためには戦略的戦術的技術的なコーチングによる裏付けが不可欠だと思うんです。果たしてそれを柱谷哲二監督ができるのかどうか。たしか札幌時代(2002年)にも開幕ふるわず、この時期にちょこっと勝って、6月に解任されていた憶えが。
 6年経ってるから大丈夫なのか? それともやっぱり哲二クオリティなのか。あと1ヶ月ちょっともすれば答えは出るでしょう。

川崎 3−2 柏
 雨が降りしきる等々力で川崎が0−2からの逆転勝利。
 前半の2失点は相手を褒めるしかない(特に小林祐三のミドルは圧巻!)もので、ほとんど互角に戦っていての0−2では、後半に向けてのモチベーション維持はなかなか厳しいんじゃないかと思ってました。

 が、後半から強くなった雨足に川崎は助けられることに。
 後半開始から引き気味になる柏相手に攻勢を強めていった川崎。67分、ゴールエリア付近でスルーパスを受けたジュニーニョが引っかけられてPKの判定。これをジュニーニョが決めて、今年初得点。これで川崎の雰囲気が一気に良くなりました。
 でもこのPK、実はシミュレーションです。ジュニーニョは誰にも引っかけられていません。それでも主審が笛を吹いたのは、ゴールエリア付近でジュニーニョより先に触れると判断してスライディングしたDFがいたから(誰だか忘れましたが)。もうね、あそこでスライディングするならジュニーニョよりも早く触れるという絶対的な自信がないといけないわけです。それでも遅かった。DFの判断ミス以外の何物でもありません。あそこで滑るくらいなら、GKに任せてゴールのカバーに行った方が幾分マシです。柏にとってはこの判断ミスが大きくのしかかりました。
 71分には、CKからのこぼれ球を右SB森が厳しい角度からミドルシュート。これは柏にどうすることもできない見事なゴールでした。これで2−2。
 そして85分、GK南がミドルシュートを弾いたところを谷口が詰めて逆転。が、このプレーほどガッカリしたものはありません。南はほぼ正面に来たミドルシュートを手のひらで後方に弾こうとしました。雨でボールが滑りやすいし、安全にCKに逃れようというその判断は全く間違っていません。しかし、そのボールを後ではなく前に弾いてしまったのです。とてもJ1でゴールマウスを守る選手とは思えない凡ミス。しかもベテランと言っていいほどの経験を積んでる選手なのに、どうして手のひらで弾きにいってボールがほぼ真上、しかもやや前方に上がるのか……オウンスロー(ニコニコ動画)を決めるほどなので、ある意味当然と言えば当然なのかもしれませんが。逆にこれくらい大きなミスだとネタになったのにねぇw

 と、厳しい目で見れば2つのミスを川崎に突かれて、逆転負けした柏。
 運を味方に付けて調子を取り戻した川崎と対照的に、凡ミスをした南をスタメンから外して浮上を計る柏と、その後の明暗を分ける試合になりました。


最後に、気になったニュース。
なんでもスペシャルレフェリー(笑)の西村主審が、試合中に大分の上本選手に対して「死ね」と発言した件。「氏ね」じゃなくて「死ね」
なんだか玉虫色の決着になった模様で。Jリーグは下手打ったな。
2008/05/02-22:55 主審の暴言はなし=日本協会とJリーグが判断
 4月29日のJリーグ1部、F東京−大分戦で西村雄一主審が大分の選手に「死ね」と暴言を吐いたとされる問題で、日本サッカー協会とJリーグは2日、記者会見し、そのような暴言はなかったとの判断を示した。
 日本協会とJリーグの調査では、大分の上本大海選手が「死ね」という言葉を聞いたと主張し、西村審判員は発言を否定。同協会副会長を兼ねるJリーグの鬼武健二チェアマンは「いろいろな角度からこのシーンを見て、言っていないという(西村審判員の)主張を尊重した」と説明した。
 ただ、両者の主張は完全に食い違っており、問題とされるシーンの映像に関しても、日本協会の田嶋幸三専務理事が「はっきりと動きは映っていない」と話すなど、確証を得られないままの結論となった。
 鬼武チェアマンはまた、この問題で西村審判員、上本選手に処分を科すことなどはしない方針を示した。 
 ◇否定されたわけではない
 大分・溝畑宏社長 クラブとしては上本選手の発言は正しいと信じており、この点はJリーグにおいても事実として否定されたわけではなく、尊重していただいたことについては納得している。
 ◇尊重していただいた
 大分・上本大海選手 Jリーグからわたしの発言を尊重していただいたと受け止めている。これからはサッカーに集中したい。(了)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200805/2008050200896&rel=y&g=spo

なんだか雪印並みの事態に発展しそうな気配もあるんですけどね。中断期間までに同じようなことが起こったりすると、相当やっかいなことになるんじゃないかと思うんですが。


個人的には、各チームが西村が審判団に入っている時にボイコットして欲しいと思ってる。コイツ、選手を人間と思ってない。ゲームする感覚で審判やってる。だからこそ「死ね」なんて発言が出てくる。
そんなやつが裁くゲームを金と時間を費やしてみたいと思わない。人間としてスポーツマンとしての最低限の敬意を他人に持つことができないヤツの顔なんぞ見たくもない。コイツはサッカー界から永久追放すべし。
そして、「何言っても庇ってもらえる」と思わせている、スペシャルレフェリー制度も大幅に見直す必要があるだろう。こんなヤツがスペシャルレフェリーになれるなら、直後に(笑)は欠かせなくなる。この制度をもっと次元の高いものにしたい、審判の地位向上を果たしたいと思うなら、今このタイミングで手を打たないと難しいだろう。
posted by plop at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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