2005年11月15日

「灼眼のシャナ」

今日のお題は「灼眼のシャナ」、著者は高橋弥七郎。メディアワークスから、外伝も含めて12巻が刊行されているシリーズ物で、いわゆるライトノベル(ラノベ)と言われているジャンルになります。

このシリーズとの出会いは、深夜にチャンピオンズリーグ待ち(第3節でした)をしている時に地上波チャンネルをザッピングしていて、千葉テレビでアニメをやっているのに出くわしたのでした。なんとはなしにボーっと見終わって、まあそこそこという第一印象を持ちつつ、気になったのは作品独特の世界観。
そこでまたもやGoogle先生にお伺いを立てると、はてなの微妙な評価の作品紹介(笑)とアニメ公式ページを見つけてきてくれました。
公式ページで世界観の解説を読み、フレッツスクウェアで第2話のストリーミングを見(ちょうど見たのは第3話でした)、はてなのページでヒロインがツンデレという設定「奇才」(「奇妙な学園物を書く才能」の略)という評価に惹かれ、翌日には古本屋で1巻を購入していたという次第です。

まさに、メディアミックスの思うツボってやつですね。はっはっは。

内容をかいつまむと、「主人公の坂井悠二は、ある日突然『紅世(ぐぜ)』という異世界からやってきた『紅世の徒(ともがら)』に自身の『存在の力』を喰われて死んでしまい、その存在は『トーチ』と呼ばれる『存在の力』の残りかすで作られたモノになってしまった。そこで『紅世の徒』を討滅するために『紅世の王』に器としてその身体を捧げた人間『フレイムヘイズ』と出会う。『フレイムヘイズ』の少女シャナと悠二が、街で学園で、『紅世』から来た化け物相手に戦い、成長していく「痛快娯楽アクション」」といったところでしょうか。
もうなんというか、いきなり初っ端から、読者置いてけぼりな設定だらけ(笑)。ラノベというスタイルも相まって、ここで拒否反応を示した人には絶対読めない、しかし始めの関門さえ通ってしまえば問題なく楽しめるという作品です。

当然、私はエントリーに書くくらいですから問題なく読める方に入るのですが、小説といえばなんたら文学賞を受賞したものや、歴史小説とか大河ドラマっぽい重々しい文章を好む人にとっては、結構ハードルが高いかもしれません。
逆に問題なさそうなのは、あまり小説自体を読まない人やマンガが好きな人でしょう。

ラノベというジャンルではジュベナイル小説と同じく、小説を読むことに慣れていない人向けに書かれることが多いので、一段落一文章が短めで会話文が多く、ストーリーがわかりやすいようになっています。
その上「灼眼のシャナ」では、心の声までも括弧でくくってくれるので、他の小説なら登場人物の表情や仕草の描写でその心理を読みとることを要求されますが、それが必要ありません。それほど読むのが速い方ではないのですが、行間を読まないですみ、さらに1頁に活字が印刷されている面積が少ないので、1冊250頁前後の文量を3時間程で読み終えることができるという手軽さがマルなのです。
実際、私の場合は三週間で刊行されている12冊全部読めてしまいました。この間に、別の本を4冊読んでいながらでもです。

ストーリーも「痛快娯楽アクション」と銘打ってあるだけあって、ジャンプやサンデーといった週刊少年マンガを愛読していた人にとって楽しめるものになっています。笑いあり、ときに涙あり、おもむろに三角関係あり、そしてもちろんアクションあり。
どうしてもご都合主義的な箇所は出てきてしまいますが、これは独自の世界観を使って「なんでもあり」な状態になっている以上、ある意味必然ではあります。このあたりを許容というか、さらっと「あ、こういうものなのね」とスルーしてあげて、川に流れる落ち葉のように流れに身を任せるときっといいことが起こります(笑)。

なーんか独特なアクション小説を読みたいなー、とか、最近のアクションマンガは飽きてきちゃったなー、と思っておられる方は騙されたと思って古本屋に吶喊してみてもいいかもしれません。
もちろん、責任はまったく持てませんが(笑)。At your own risk. ということで、ひとつどうぞヨロシク。
posted by plop at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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