2007年12月08日

J1J2入れ替え戦 広島vs京都

火災報知器の設置は無事に終わりましたよー 和室にですけど……
ああ、予め場所は決定なんですね。ですよねー。管理協会から業者に話が行ってるんだし、間取りがわかってるのも当然ですよねー。……本と段ボールとCDでとっちらかった部屋を後悔公開する羽目になるとは……しかも布団敷きっぱなし。ちょっと泣いた。

さて、話変わってJリーグ入れ替え戦の第2戦。今度は広島のホームに移っての試合になります。いつもは閑古鳥が鳴いている広島ビッグアーチが埋まっててビックリ。全席自由席で、大人1000円、高校生以下100円で集客したとか。スタジアムの立地条件が悪いとはいえ、そうまでしないと2万人以上集められないのはねぇ……

試合が始まると、第1戦と同じように広島がペースを握ります。ただ、今度は15分で流れが変わりません。
広島は中央と左サイドでタメを作ってから、大きく空いた右サイドへサイドチェンジ、そして駒野がクロスを入れるという攻撃を徹底し、かつそれがかなり効果的に決まります。前半だけで10回以上クロスを供給する駒野。しかし、京都は3バックで中央を堅く厚くしていたため、なんとか対応します。何度かあった決定的なチャンスも、広島のシュートが枠に行かず、ミドルシュートは京都の選手達が身を投げ出して防ぎます。
枠に行ったシュートで惜しかったのは、35分過ぎに駒野のクロスをウェズレイがニアで受け、ドリブルを交えた後タイミングをずらしてのシュート。これはGK平井がなんとかキャッチ。

京都の攻撃は、ほぼまったくといっていいほど出ませんでした。第1戦では、15分を過ぎてから中盤でプレスがかかるようになりましたが、今日は守りの意識が強すぎるのか、はたまた3バックの弊害か、いくらDFラインを上げてもプレスがかかりません。DFがクロスを跳ね返しても、こぼれ球をほとんどすべて広島に拾われて波状攻撃を受けることの繰り返し。
田原も長身DF盛田にマークされ、パウリーニョも中盤との距離が遠くてポストプレーができず、前線にボールが供給されても為す術なく奪われることの繰り返し。
43分に、ようやく速攻からパウリーニョが抜け出してGKと1対1になる場面がありましたが、GK下田がぎりぎりでボールを抑えます。

広島のシュート数:8 京都のシュート数:2 と圧倒的な差がつきながら、スコアレスで前半終了。

後半開始時点で、広島が選手交代。服部を下げて、李を投入して右サイドへ、そして駒野が左サイドに回ります。前半、京都にまったく対応させないほど効いていた右サイド駒野を左サイドに回すとは不可解な……と思っていたら、京都もポジション変更。ストッパーに入っていた角田をボランチに上げ、4バックにしてきました。

この変更で、京都は中央がやや薄くなったものの中盤の厚みは増し、やや前目でプレスをかけられるようになりました。一方、広島は右サイドの李があまり目立てず、左サイドに回った駒野もやや勝手が違うのかクロスの精度を欠き、中に切れ込んでのプレーも精彩がありません。

56分、京都が選手交代。中盤の斎藤に変えて長身FWアンドレを投入。3トップにして、1点取って試合を決めてしまえという意図がはっきりと読みとれます。
この交代で京都に勢いが出てきました。これまで拾えていなかったセカンドボールを拾えるようになり、相手陣内でボールを持てる時間も増え、シュートまでは至らないものの決定的なチャンスをいくつか作れるようになります。
が、67分には田原に替えて、徳重を投入。あまりに3トップが守備をしなかったためか、バランスが崩れるのを防ぐための交代のように見えました。

一方、広島は前半ほど攻め込めなくなり、71分にはウェズレイを諦めて第1戦で値千金のアウェイゴールを決めた平繁を投入。
しかし、中盤にまで下がってボールを引き出していたウェズレイがいなくなったことで(そこからの展開はさておき)、更に攻め手が限られてしまった広島。右サイドからも、左サイドからも、そこそこ余裕がありながらいいクロスを上げることができず、中央はガッチリと固められているため時折放つミドルシュートも精度を欠きます。

75分を過ぎると、得点を取った方がJ1に大きく近づく時間帯になり、広島はDFのストヤノフと盛田が再三オーバーラップを仕掛けます。しかし、京都はそれに落ち着いて対応。広島のサイド攻撃があまり恐くないとわかったのか、サイドのマークをややルーズにしても中央を厚くして対応。
広島がサイドをスルーパスやドリブルで破って、直接シュートを打つ場合は決定的になりますが、それ以外のクロス、ミドルシュートはまるでノーチャンス。セットプレーもキッカーに気負いがあるのか、それとも京都の守備意識が勝っているのか、決定的なチャンスにまで繋げられません。

ロスタイムに入ると、京都は警告を貰っていない選手が黄紙を覚悟の上でゆっくりと時間を使い、相手陣にボールが入れば身体を張って少しでも長くボールキープ。その上、今年で引退が決まっている秋田をパウリーニョに替えて投入、と時間をかけることに腐心します。
広島は、DFまでもが上がって得点を狙います。とにかく1点さえ入れれば残留決定という場面。なりふり構わず人数をかけてきます。
京都ゴール前はかなりの混雑状態。
ロスタイムも4分が過ぎ、いつ試合終了が告げられてもおかしくない時間帯に、広島が右サイド絶好の位置でFKを得ます。このFKは弾き返されましたが、左サイドに開いてもう一度中央へクロス。槙野(だった?)がオーバーヘッドで合わせ、GK平井が反応できない完璧なコースへ飛びましたが、ボールは無情にも右ポストに当たってゴールラインを割りました。

これが広島の最後の攻撃となりました。

スコアレスドローのまま第2戦は終了。1勝1分で京都が入れ替え戦を制し、J1昇格を決めました。
広島はJ2降格が決定。現役日本代表選手多数と元Jリーグ得点王のウェズレイを擁しながら、リーグ後半戦の失速から立て直すことができず、入れ替え戦も敗れた格好です。


昇格を決めた京都のこの2戦を通じての感想ですが、まあ正直に言って広島程度のサイド攻撃を防げないようでは、J1に上がっても相当苦労するでしょう。中盤のプレスとDFラインの守備はなかなかいい線いってますし、試合中の修正力については、森岡がCBに入っている限り問題ないでしょう。が、サイドをあれだけ破られては、気の利いたチームなら2点は確実に取ってきます。
そして、いざ攻撃となった時の展開力には不安があります。FWのパウリーニョも田原もJ1で通用するかというと、疑問符が付くレベル。しかも守備の意識が低すぎる。今年のリーグ経験で成長していればあるいは通用するかも、という感じ。
10位以内に入れれば大成功。順当に行って降格争いをすることになると思います。まあもちろん、オフシーズンの選手補強次第なところはあるんですが。

広島は……第1戦よりは全体の動きは良くなっていました。シュートが枠に行かない、という致命的な欠点さえ出なければこの試合勝っていたことでしょう。今日もシュートがバーとポストに3本ほど当たってましたから。
ただ、根本的な問題として、第1戦終了時に書いたように、「これくらいでいいだろう」症候群があります。
実は、試合開始直後に佐藤寿人が第1戦同様抜け出してチャンスになったシーンがありました。しかし佐藤寿人はシュートではなく、パスを選択。中央に折り返しましたが、DFに難なくクリアされました。つまり、追い込まれた状況で「俺が決めてやる!」という精神的強さを持った選手がいないため、守り重視の相手を崩しきることができなかったように思えたのです。
もちろん、佐藤寿人自身は精神的に強い選手だと思っていますが、それがJ2降格目前という「追い込まれた状況で」発揮できるかというのが一番大事なわけです。「これくらいなら、いつか点を取れるだろう、勝てるだろう」という意識がどこかに残ったままプレーを続け、結局のところ彼を筆頭にそういう選手が広島から出てくることがなかったということです。唯一の例外は途中からチームに加わったストヤノフくらいでしょうか。

そして、J1後半からの失速とその原因であるFW2人の不調、そういった状況になった際のリスクヘッジとしてのセットプレー強化を疎かにして、セットプレー守備も強化できなかった、ペトロビッチ監督に責任が求められるのは当然のことだと思います。
中断期間があけてJ1が再開した19節以降、ウェズレイ4得点(シーズン17得点)、佐藤寿人3得点(シーズン12得点)と不調に陥った2人を使い続けたのは明らかに間違いでした。代わりのFWに長身の選手がいなかったのは確かですし、これに関してはリスクマネジメントを怠ったチームフロントの責任でしょう。ですが、元FWの長身DF盛田もいたし、現実を見てやりくりさえすれば、セットプレーから得点を増やし失点を減らすことは可能だったはずです。

しかし、ペトロビッチ監督は理想を求め続けたように見えました。DFラインに中盤の選手を使い、低い位置からのビルドアップと中盤でのパス回しを重視した美しいサッカー。確かに失点を上回る得点を取ることができれば、理想のサッカーでも勝つことができます。勝ち点を得ることができます。
ところが広島の場合、得点源はFW2人だけでした。FW2人で29得点、その他選手で14得点、FWの不調がそのまま成績に跳ね返る構図。そして、J1ワーストの71失点という数字がすべてを物語っています。
シーズン途中でペトロビッチ監督を更迭しなかったということは、チームフロントの目指すものと監督のそれが一致していたということでしょう。つまり首脳陣が理想を求めた末のJ2降格とも言えると思います。
現実を見ずに、理想を求めた結果が、J2降格です。
でも、それはそれで潔いのかもしれません。

さて、広島は今後どのような道を歩むのでしょうか。
これまでの理想をあくまで追求する方向、ユースから上がってきた選手を主に起用して美しくも脆いサッカーを目指すのか。それとも現実を見据えて、以前のような各チームから堅実な選手を集めて堅く高いDFとセットプレー、時々カウンターという得点も失点も少ない路線に変更するのか。
前者であれば、J2で数年揉まれないと上がるのは難しいでしょう。後者であれば、来年にでもJ1に上がれるかもしれませんが、京都のようなエレベータクラブになる可能性も否定できません。

来年1年間は、いろいろな意味で広島の今後数年を決めるシーズンになりそうです。
posted by plop at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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