2007年02月11日

G7での円安言及はなしですか

ああ、これもまた一日遅れのニュースになっちゃってますね。
G7で円安云々に関して言及無しということになったそうで。以下、日経新聞からの引用。
G7会議共同声明、円安に直接言及せず
 【エッセン=小栗太】ドイツのエッセンで開いた7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は10日午後(日本時間10日深夜)、共同声明を採択して閉幕した。焦点の円安について明確な是正措置などには踏み込まなかった。ただ、声明は円安について直接の言及は避けながらも、間接的な表現で順調な日本の経済回復を市場が織り込むよう促した。一方的な円安をけん制したい欧州側にも配慮した内容となった。

 G7会議では最近の円安進行について本格的に議論した。共同声明は為替相場について「経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映すべきだとの考え方を再確認した。過度の変動や無秩序な動きは経済成長にとって望ましくない」と指摘。前回G7会議までの表現を踏襲した。(01:48)

G7が始まる前には、欧州各国から円とユーロの為替差が開きすぎているので、日本に市場介入を求めるという観測もチラリとあったのですが、蓋を開けてみれば市場原理に任せるということになったようで。

ま、それもそのはず。円とユーロは為替差が開いてますが、円ドルはそれほど差が開いていないという点。この点を鑑みれば、円とユーロの為替差というのは開いてしかるべき、というか寧ろ成長率が政策金利を超えている日本と、政策金利がユーロ圏全体の平均成長率を超えているユーロ圏とでは開くのは当たり前。そこを是正したいのならユーロ各国自身が市場介入すべきという着地点になるわけでして。
(ちなみに、ここ5年と10年の円の対ユーロと対ドルのチャート(5年 10年)を見るとなかなか面白いです)

という趣旨のことをぐっちーさんのブログに書いてありました(笑)。

それでもユーロ圏各国が円安懸念を表明しようとしたのは、円建ての借金が増えているからみたいでして。資料が見つからないんですが、ユーロ圏に入って日が浅い東欧諸国の銀行が円建てで借金を勧めていて(円安で金利安いから)、それがかなりの額に膨らんでいると。もちろん日本が政策金利を引き上げると、そういった借金の金利も上がるわけで。つまり借金総額が上がるわけで。
今のうちならまだ円安だからいいけど、この調子で円安が進んだ後に、日本の金利引き上げと円高ユーロ安が重なると、円建ての借金額が雪だるま式に膨らむ可能性があります。つまり、将来のユーロの経済に悪影響を及ぼすと予想されるわけですね。
だからこそユーロ圏各国は円安を是正したかったみたいです。

ま、実際のところユーロ圏というのはうまくいってないようでして。
詳しくは、マーケットの馬車馬さん(最近更新少ない…)のユーロ圏に関するエントリー、今週のThe Economist: ヨーロッパに捧ぐ詩今週のThe Economist:我が愛しのリラを参照してもらって。
ごくごく簡単に言うと、失業率と政策金利には密接な関係にあって、景気の良い国と景気の悪い国を一緒の政策金利でくくってしまうと労働力の流動化が保証されない限り、失業率の低い景気の良い国はより経済状態が良くなり、失業率の高い景気の悪い国はより経済状態が悪くなると。
で、そのわりには、ユーロ圏の政策金利(3.5%)はユーロ加盟諸国の経済成長率平均(2.6%)より高く設定してます。
結局、ドイツのような経済的に安定している国と最近ユーロ圏に加入した東欧の成長力の高い国だけが恩恵を受けて、長期低成長に陥っている国は割を食っているというわけですね。
最近、イタリア(失業率高い)でいろいろとあるのはそのせいだと言う声もありおりはべり。
この有様を見ると、イギリスがユーロに加入しなかったのは英断だったんだと思います。

そんなわけで、結局のところ今回のG7。今まで通り市場の原理に従いましょー、ただマネーロンダリングやヘッジファンドは気を付けなきゃね、という無難な結論に落ち着きそうです。
日本株への影響はほぼゼロかしら?
先週末の時点では上下どちらに振れるか判らなかったので、信用建玉で処分できるものは処分しておきましたが、この分だとしばらく日本市場は強気になりそうな気がします。週明けに安いやつは買っておくべき?
さて、明日は祝日でお休みか……週4日しか取引できないのは寂し〜 明日は何しよう?
posted by plop at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 株・投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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