2006年06月29日

株主総会に行ってきました その2

おお、3週間ぶりにサッカー以外のエントリーw

さて、1ヶ月ほど前に初めて株主総会に出たときのことを書きました。
出席した株主は50人くらいで、なんとなくこぢんまりとした雰囲気。いや、こぢんまりは嫌いじゃないんですが、株主になったからにはテレビで見るような大掛かりな株主総会にも行ってみたいと思うのは人情ってもんでしょう。

まあそんなわけで、昨日早起きしてこちらの株主総会に行ってきたわけです。

さすが売上げが1兆円に届くような企業は、株主総会もひとあじ違います。
まず会場は、500人は余裕で入れるホテルのホールをまるまる借り切って、しかもドリンクとちょっとしたお菓子の無料サービス。昨日は朝から暑かったんでありがたく喉を潤しました。

会場内には椅子が600人分くらい並べられ、正面両側には100インチはありそうなリアプロが1つずつ、そして取締役席がずらりと並んで、その席には2人に1つは液晶モニタが用意されてます。恐らく取締役席の後ろに控えている総務の方々が進行に応じてモニタに情報を出すんでしょう。

そして、会場となったホテル前では労働組合なのかなんなのか十人ほどがアジ&ビラ配りに精を出し、会場内の椅子は結束バンドで隣の椅子と連結されてます。きっと椅子投げ防止のためなんでしょう。さすが、150周年を迎える企業はこのあたりの対策も徹底してます(笑)。

さて、そろそろ定刻の10時になろうという頃、中央の最後尾あたりに着席して株主席全体を見回します。
きっと縦20×横30の並びだったと思うんですが、一番前の方はぎっしり、真ん中らへんにもそれなりに人が入っていて、後ろの方はかなり人がまばらです。年齢層はほとんどが40〜60歳代のようで、40歳未満とおぼしき人はほんの僅か(自分もその一人)のようです。
先日の株主総会は若い人も多かったので、ああ、さすが古くからの企業だと年齢層も違ってくるんだなとのんきに考えてました。
30分後にはそれが間違っていることに気付かされたわけですが……

定刻に株主総会が始まり、社長挨拶、そして各部門の事業報告や貸借対照表・損益計算書の報告など、30分間くらいはすんなり進んだわけです。眠たい時間帯でもあります(笑)。

そしていよいよ質問タイム。株主からの事業に関する質問に対し経営者が答えるわけですが……

ところがのっけから、「私は勤続40年ですが、職場で差別を受け――」なんて演説が始まってしまいました。もちろん社員でも株主なら意見を言えるわけですが……
しかしながら、連続して5人も同様の演説大会(苦笑)。途中、議長でもある社長が「意見の開陳はやめて、質問をお願いします」と何度も諫めますが、彼ら(彼女ら)はまったく怯みません。予め用意したA4一枚にビッシリと印刷したメモを朗々と読み上げます。もちろん、一般株主からいいかげんにしろ的な声も出ますが、これもまた馬耳東風。

こんな調子で経営に関する話がまったく出ないまま11時を回った頃には、株主総会に出たことを後悔し始めてました。
つーか、今日はこれから秋葉原に寄ってW杯録画で足りなくなったDVD-RAMを買い付けて、そのあと家に帰ってから年金の支払いに行かなきゃならないんだよ!早く終わらせてくれよ!という想いも虚しく、彼らは口を閉じてくれません。
しかも社長も話したがりなのか、それともあからさまに邪険に扱うと後々不利だと判断しているのか、律儀に告発(と「彼ら」が思っているもの)に対する答えを返します。
曰く、現在対処中だったり、すでにブラックリストは作っていないだったり、すでに裁判で解決済みだったり。実際に回答するのはほとんど総務担当取締役でしたが。

こうなったら最後まで見届けるかと、半ば諦め気分でウォッチング開始。
どうやら、前席の方に固まっているのは経営者側が入れたサクラのようで、社長が何か言うたびに拍手をしております。で、その後ろにいわゆる差別を受けたと主張なさる方々、つまり質問する大多数が真ん中らへんの方々。最後尾は失笑を抑えきれない一般株主という区分けになっている模様。
ああ、なるほど、だからお年を召した方が多かったわけです。方や定年を間近に控え仕事も減り、最後のご奉公と有休をもらって足を運んだサクラの方々、方や長い間窓際に追いやられているという訴えを有休を使ってでも経営陣に直接言いたくてしょうがない不幸なw方々。そりゃ年齢層も上がるわけです。

どうやら「彼ら」の主張を総合すると、労働組合の弱体化がこのような事態を招いたようですね。
以下邪推
おそらくバブル崩壊後の長期に渡る不況で、会社の存続自体が危機に瀕するという状況に陥った時、労働組合も経営陣との対決路線で賃金アップや職場環境の改善を要求しても意味がないことに気が付いたのでしょう。会社あっての職員だと、労働組合だと。大手電機、鉄鋼、自動車各社で起きたことと同じことがここでも起こったわけですね。
それから、組合員に対する圧力もあったみたいですね。共産党員が労働組合に入れないようにインフォーマルな活動をしたとか、ブラックリストを作成して各個撃破したとかいう話がでましたし。(戦前からある会社ならよくある話です)
そうなると近年、労働組合と経営陣の間で何かしらの手打ちがあったと見てしかるべきでしょう。差別や労働環境改善に対する裁判を起こしていたのを、そこそこ和解に応じて経営陣との対立を解消し、今後労働組合としては裁判を起こさないし個人で裁判を継続している職員に対する支援を行わない、と。
で、「彼ら」は、頼みの労働組合にも見捨てられ、差別や労働環境も変わらない状況でいまだ会社にしがみついているしかなく、わざわざ自分の主張を発表したいがために地方から有休を使ってやってきてるわけですね。きっと。
以上、邪推終了

周囲で失笑が漏れていることからもわかる通り、一般株主としてはわざわざ平日の昼間にこんなとこまで来るような社員がまともじゃないと判断せざるを得ないわけで。つまり、2〜3年前に7000人リストラしたそうだけど、リストラの余地はまだあるんじゃないかと。そんなことを思ったりするわけです。

ま、率直に言わせてもらえば、そんなに嫌なら辞めろと。
自分の技術・知識・経験に自信があればどこでも仕事はできると、さっさとサラリーマンを辞めた身からすればそう思うわけですね。(今はほぼ無職ですが…w)
それから、そういったことは裁判所でやってくれと。
結局「彼ら」は戦略的にも失敗しているわけです。株主総会の場でそんなことを主張しても、まともに取り合われないばかりか、自分達の印象まで悪くしているんですから。
ま、労働組合の後押しがあれば、裁判所だけが舞台になったんでしょうけどね。

とまあ、そんなこんなで全ての議案が採決され、閉会したのは12時半前。
時間の浪費と思われる質疑応答が約9割、経営に関する建設的な質疑応答が1割という、とてもとても割に合わない株主総会でした。
や、ネタ的には面白かったのですが。

あ、ちなみにお土産は特製Quoカード1000円分でした。
それから、なんとか秋葉原でDVD-RAMを調達できましたし、年金の支払いも窓口が閉まる前にギリギリ間に合いました。

いやはや、精神的にも肉体的にも疲れた1日でありました。
posted by plop at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 株・投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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