2006年04月09日

ネコソギラジカル(下)

ハッキリ言って、いまさらなことなんですけど。

読書カテゴリーの更新が昨年11月で途絶えているのはどうかと思い、久しぶりにに更新してみようかなと思っていました。2月終わりくらいに。
でも、更新するモチベーションが上がらなかった。原因は、もちろん(?)ネコソギラジカル(下)のおかげ。昨年11月出版で、bk1で予約して即購入したものです。

昨年6月に、ネコソギラジカル(中)の感想に、登場人物のインフレ(どんどん人間離れ→怪物じみていく)の様と、そのインフレ自体が作者による計算されたものだとしたら、エライことだというようなことを書きました。
要は、残り1巻で、どんな風呂敷のたたみ方をするのか非常に興味があったのですが……

これまで、登場人物がとんでもない能力を持って出てきたと思ったら、結構あっさり殺される。なんだかわからないけど、作品内ではあまり表沙汰にならない都合で。
ところが、この最終巻では誰も死なない。誰も。
あれだけ登場人物を殺しまくっていた作者が、誰も殺さない。
あれだけ作品内の世界を広げて、登場人物を増やして、人間離れした戦闘シーンが増えていたというのに。
最後は「代表戦」のみ。そして戦闘シーンで直接戦闘に参加しなかった主人公とヒロインは、なんだか幸せな生活を始めたり。

読み終わってガックリきました。
結果的に、感じたのは「魁!男塾」っぽさだけ。例えて言えば、『あれだけ登場人物を増やした割には、最終決戦が富樫vs虎丸の1対1だった』ような感じでしょうか。
で、戦い終わって、男塾の面々はそれぞれ違う道を歩くみたいな。

一体今までのはなんだったのかと。
結局、作者は何を書きたかったのかと。
最終巻までの8巻であれだけキャラを殺していながら、何故最終巻では人死にを出さなかったのか。なんで、「代表戦」みたいな形でお茶を濁そうとしたのか。
あれだけ広げまくった風呂敷を、無理矢理折りたたもうとした結果がこれなのか? それとも、思うままに書いていたらこうなっただけなのか?

もちろん、未だに納得がいってません。個人的に。
週間のマンガ雑誌とは違って小説なら、〆切の制約は緩いし、ストーリーも読者人気投票や編集者の意向に完全に従う必要なんてないんですから。風呂敷のたたみかたは他にいくらでもあったはず。それなのに、一番安易な結末が…………


というわけで、こいつを扱いかねて、読書カテゴリーは更新されなかったわけです。
そろそろネコソギラジカル(下)より後に読んだ本が溜まってきているので、ここでとりあえずの感想を書いてしまって、一区切りしてから溜まっている感想を書こうかなー、という魂胆だったりします。

まあ、この西尾維新の戯言シリーズに関しては、自分の中で評価が確定したらその時に改めて感想なり考察なりを書きたいと思います。その時はこないかもしれませんが。
とりあえず、しばらくの間、西尾維新の本を買うことはないということだけは断言できますけど。
posted by plop at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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