2008年12月14日

J1J2入れ替え戦 磐田vs仙台

生中継ではなかったけど、BS1の録画放送で第1戦、第2戦とも視聴。生中継を見たいならスカパー!にするしかないんですね…

第1戦 仙台 1−1 磐田
第2戦 磐田 2−1 仙台
 どちらの試合もほぼ同じ展開になって、ちょっとビックリしました。

 前半は、仙台の中盤が非常に積極的なプレスをかけて、磐田に中盤を全く作らせず。早めにサイドに開いて敵陣奥深くに攻め込むことができれば、ビッグチャンスを作ることができる、という流れ。第1戦はナジソンが綺麗にDFラインの裏に抜け出して先制点を叩き込みましたが、第2戦では20分過ぎの特大チャンス(FW2人がどちらもフリーで、ニアサイドに入った中島が合わせられず、ファーサイドにいたナジソンがシュートするもバーの上へ)を外してしまい、仙台にとっては手痛い逸機になってしまいました。
 前半の磐田は、左からのサイドチェンジで右の駒野にボールが渡ると、チャンスの匂いが出てくるのですが、如何せん駒野のクロスが5本に1本くらいしかキチンと入らず防戦一方という感じに。

 後半に入ると仙台の中盤の足が止まり、逆に磐田の攻撃が非常に活発に。ボランチの位置で面白いようにボールを奪い、サイドに展開したり、縦に早く入れたり、時にサイドチェンジとやりたい放題。逆に仙台の中盤はプレスにいけないし、パスミスは頻発するしでいいところがまるでなし。
 第1戦では、19歳でトップ下のレギュラーを獲得した松浦が、53分にミドルシュートを決めて1−1のドローに貢献。第2戦でも前半終了間際の41分に、ショートカウンターから前田と2人だけで先制点を上げ、70分にも相手CKのカウンターから駄目押しとなる3得点目をゲット。磐田のJ1残留に貢献しました。
 後半の仙台は、中盤でのボールへのアプローチが非常に遅く、終始後手を踏み続けました。前半の力の8割でも出せればなんとかなったと思うのですが、見ている限り6割減以上といった有様。今期のJ2での戦いぶりは全く見てないんですが、この入れ替え戦に限っては「前半はJ1中位レベル、後半はJ2中位レベル」と言って差し支えないと思います。
 第2戦のロスタイムに梁が直接FKを決めましたが、さすがに遅すぎたとしか……


 第1戦の前半だけを見る限り、仙台が昇格してもおかしくないと思ったし、それだけの価値があると思うほどのパフォーマンスを見せてくれました。しかし90分それが続かないどころか、45分だけの時間制限がつくのであればその価値は半減以下になってしまいます。
 第1戦が終わった時点で仙台の昇格は無いと思いましたし、もし仙台が昇格しても補強がうまくいかなかったら、来期J1で横浜FCと札幌を上回る最早降格を決めていたと思います。それくらい前後半のクオリティに差がありすぎました。仙台にとってJ1に昇格できなかったことは逆に幸運だと思ったくらいです。
 ただ、前半のサッカーを90分通してできるようになれば、J1に定着することは当たり前になるでしょう。2〜3年前までは刹那的な補強を繰り返してはJ2で3位までに届かず、という成績を繰り返してきましたが、今期は中長期的な補強計画が功を奏してJ2で3位という結果を得ることができました。この路線を堅持していけば、来年か再来年には入れ替え戦無しにJ1に上がることができると思います。


 磐田については、J2のチーム相手に前半だけとはいえ、中盤を完全に制圧されたことが入れ替え戦に回らざるを得なかった今期の状況を如実に現していると思います。
 読みは鋭いけど競り合いとボール捌きに疑問が残る犬塚・ロドリゴの両ボランチ、守備意識に欠けるトップ下の松浦、攻撃時の判断力に疑問の残る左サイドの村井、クロスの精度に疑問の残る駒野と、3-5-2のシステムにしては中盤の人材が適材適所とはかけ離れていること。それに加えて、DFラインの脆弱さ。引いた状態ならなんとかなっても、裏を取られると手も足も出ない衰えっぷり。

 何度も言いますが、世代交代失敗の結果がこれです。黄金時代を支えた人材を残しておきたい気持ちはよくわかります。(12/15 コメントの指摘により修正)鹿島で秋田や柳沢が解雇された時鹿島で秋田が解雇され、柳沢が出場機会を求めて移籍した時には胸が痛くなりましたし、できれば残してもらいたいという気持ちが強かったですから。でも、情を厚くして優勝できるのであれば、誰も苦労はしないんです。特に同年代の選手が黄金時代の各ポジションを支えていて、その能力が衰え始めた時には(優勝を逃した瞬間から)非情にならないと長期に渡ってチーム力を大幅に落としてしまうわけですよ。
(福西と服部は早めに解雇しましたが、フロントへの注文が多い人間を早々に放出したんじゃないかという疑念がつきまといます)
 あの東京Vですら三浦知良という日本屈指のタレントを解雇した事実に比べると、「温情」に過ぎる面が磐田フロントに見られます。これを是正できない限りは、来期以降も中位以下で苦しむことになるでしょうし、あと10年は優勝争いに絡むことはないでしょう。

 磐田にとって非常に幸運だったのは、オフト監督が続投要請を固辞したことでしょう。オフト監督は、自分の能力(規律と守備力の付与)をよく知っていて、それが下位に沈んでいた磐田に必要なものだったと判断でき、その上残留が決まった時点で自分の能力では来期チームの順位に上げることができないと判断できるだけの客観性を持っていました。
 これで磐田は監督交代による飛躍のチャンスを得ました。それを活かせるかどうかはフロント次第ですが、そのままオフト監督続投でジリ貧になるよりは万倍マシというものです。というか、フロントが続投要請をしたこと自体が驚きなんですが。バカ?



最後に一つ。
サポティスタ経由ですが、第2戦終了後、スカパー!の中継では仙台サポが磐田の選手達に拍手、それに応じて磐田サポが「ベガルタ仙台」コールしたとのこと。



ああ、
日本のサッカーはこうなんだ。これなんだ。

だから、Jリーグを見る。
だからこそ、Jリーグは見てて楽しいんだ。
posted by plop at 17:19| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
え〜と、ひとつだけ。
秋田は解雇ですが、柳沢は自分から移籍を志願してます。クラブは引き留めました。混同するのは如何なものかと。
Posted by Not近藤 at 2008年12月15日 09:33
Not近藤様
ご指摘いただき、どうもありがとうございます。

そうでした、そうでした。
柳沢は出場機会を求めて移籍志願したんでしたっけ。
その旨、修正しました。
Posted by plop(管理者) at 2008年12月15日 18:03
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