2008年11月30日

J1 第33節

今週も更新はJリーグのみ。これじゃイカンとおもいつつネタが……
今日はNHK総合で中継があった鹿島vs磐田を見て、あとはいつものJリーグタイムでダイジェスト。短評行きます。

鹿島 1−0 磐田
 試合開始10分は鹿島のペース。磐田のサイドを押し込んで何度もチャンスを作り、この試合にかける意気込みを見せました。が、徐々に磐田が自分達のペースを取り戻すと、素早く執拗なプレスで鹿島のミスを誘い試合の主導権を取り返します。鹿島は時折ビッグチャンスを作りますが、シュートは枠に行かず。磐田も守備とこぼれ球への反応はいいのですが、ゴール前ではアイディアを欠いてチャンスを作れず。前半は0−0で折り返します。
 後半に入っても磐田のペースは変わりません。前節で鹿島が大分相手に見せたような、素早く執拗なプレスはまるで翳りを見せません。流れを変えるためか、鹿島は60分に田代を入れて4-3-3に。これで中盤が薄くなり、ボールが両チームのゴール前まで大きく動く展開になります。前線に田代というターゲットができたことで、長いボールを入れられるようになり中盤でのパスミスが減った鹿島が、磐田ゴール前に攻め込む時間が多くなり、76分にマルシーニョが入ってからは決定機を何度も作ることに成功します。しかし磐田の厚い守備の前に、そのことごとくを逸機。
 80分を過ぎると、磐田は名波、中山のベテランコンビを入れて、経験で逃げ切りを図ろうとします。鹿島の攻撃時にはPA内に7人が戻ってゴールに鍵をかける磐田。ロスタイム4分のほとんどを攻撃できた鹿島ですが、どうしても1点が取れません。時計が94分を回り、左サイドコーナー付近からのFK、蹴るのは83分に入った増田。時間をかけず、低いボールをゴール前に入れると、岩政の頭にピタリと合い、競り合った駒野の頭に当たって跳ね返り、また岩政の頭に当たり、GK川口の反応できない方向へ飛んだボールは、なんとゴールネットを揺らしました。ラストプレーでの半ばラッキーなゴールで、鹿島は1−0として勝ち点3を得ました。

 鹿島は、前節の大分戦と比べると出来が悪く、特に中盤での判断ミス(トラップの方向や距離が主)やパスミスが目立ちました。磐田が引いているからといって、中盤のプレスを甘く見た結果、低い位置でボールを失う場面を自ら作り出してしまっていました。それでも失点に繋がらなかったのは、CBの岩政と伊野波が集中を切らさずに鋭い読みで相手FWを自由にさせず、GK曽ヶ端もいくつか目立たないファインプレーをしたからに尽きます。
 なんにせよ、これで勝ち点を60まで伸ばし、暫定2位の川崎に勝ち点差3を付けての首位キープです。最終節は最下位の札幌。

 磐田は、非常に組織だった粘りのあるいい守備を90分以上に渡って見せてくれました。これほどの守備がもうちょっと早くできていたら、残留争いとは無縁だったろうにと思わせるほど。守備に関してはオフト監督のお陰かもしれません。
 ただ、攻撃に関してはお粗末とまでは言わないまでも、もの足りないと言わざるを得ません。カウンターになってもFWだけで決めきれるだけの能力はなく、サイドを崩してもゴール前の人数が足りず、中央から突破していってもシュートを打つタイミングが掴めず、と鹿島側から見るとヒヤヒヤしながらもどこか安心できる感じでした。残留するにしても降格するにしても、このあたりは大きな修正が必要でしょう。
 勝ち点37のまま、順位も15位のまま。東京Vと千葉が負けてくれたのが幸いでした。最終節、残留を賭けて大宮との直接対決となります。

川崎 4−0 神戸
 川崎は開始直後に先制と幸先は良かったのですが、その後60分間神戸にペースを握られ続ける苦しい展開。我慢に我慢を重ね、ようやく62分に2点目を決めると、気落ちした神戸に一気に攻めかかって圧勝。元々攻撃力はあるだけに、粘りのある守備が出来ると強いです。これで勝ち点を57に伸ばし、暫定2位へ浮上。最終節は残留争い真っ只中の東京V。
 神戸は早々に先制点を奪われたものの、このところの好調そのままに川崎ゴールに襲いかかります。が、どうしてもあと一歩のところで決めきれず、逆に2失点目を喫すると、中位で目標がないチームとしては緊張感が切れてしまうのもやむなし。更に2失点を追加され大敗です。最終節は同じく中位安定の柏との対戦。

清水 3−2 市原
 清水が前節脆さをみせた市原ディフェンスを見事攻略。巻のヘディングで2失点はしたものの、3得点を上げて勝利。残る天皇杯制覇に向けて良い調子を保っているようです。いつの間にやら暫定6位まで順位を上げてます。
 千葉は、1失点目はボールに釣られてマークを外し、2失点目はGKのミスによるオウンゴールと、またしても守備が崩壊して2試合連続3失点。9月までの勢いはどこへやら、17位に逆戻りしたまま抜け出せる気配がありません。最終節を残して磐田、東京Vとは勝ち点差2。最終節のFC東京戦に勝てば望みは繋がりますが、引き分けでも自動降格決定という状況まで追い込まれました。

横浜M 2−0 東京V
 横浜Mは前半を無失点に抑えると、後半になって前掛かりになった東京Vに対してカウンター気味に攻撃を行い、松田の技有りミドルシュートで先制、ロスタイムに長谷川アーリアジャスールがプロ初得点を決めて快勝。10位まで順位を上げました。
 東京Vは、攻撃時のポジションバランスを欠いての惨敗。ディエゴが居れば少人数でも得点できますが、今期はもう出場できないので攻撃に人数をかけざるを得ず、しかしディエゴ無しの戦術練習が足りないためにバランスが崩れて、得点できずに失点を重ねる悪循環。最終節は逆転優勝を狙う川崎、せめてドローに持ち込むことができるか……?

G大阪 1−0 浦和
 すでに優勝争いからは脱落したG大阪ですが、浦和相手となるとやはり気合いの入り方が違うようです。出足のいい守備で浦和の攻撃を寸断し、カウンターを仕掛けて主導権を握らせません。前半終了直前にFW山崎が退場になりますが、後半はしっかりと引いてピンチの芽を摘むことに専念。84分にゴール前でフリーになった遠藤が頭で決めて快勝。浦和の一縷の望みを断ち切りました。
 浦和はこの試合に勝ち、同時刻に行われていた鹿島が負けるか引き分けなら望みはあったのですが、鹿島は勝ち、自らは負け、優勝の可能性はゼロになりました。今期は選手の要求に応じて監督を交代させたのがすべてでしたね。結果、監督と選手が同じ地位になってしまい、チーム内の規律やまとまりが欠けてしまいました。この試合も、連携では相手を崩せず個人技頼み。守備はまだ個人能力でなんとかなりますが、組織で守るという意識は薄いままでした。おまけにイラついたエジミウソンが暴力行為で一発退場と散々。順位は5位で、来期のACL出場も危うくなってきました。

柏 0−2 大分
 柏は、石崎監督最後のホームゲームを勝利で飾ることが出来ませんでした。大分の堅い守備に手を焼いて、片手で数えるほどのチャンスはシュートが枠を捉えず。そして75分過ぎの、ふと気を抜いた時間帯に2失点と今期の悪い面がそのまま出てしまいました。順位は11位。
 大分は、前節鹿島に負けて優勝争いからは脱落しましたが、それでもモチベーションを維持し、柏に快勝です。前半0−0でOK、後半勝負という今期の戦術戦略がそのまま結果に現れました。順位は4位。



さて、優勝争い。
名古屋の試合は明日(ホームで札幌戦)ですが、まあ勝ち点3を上乗せしたと考えても問題ないでしょう。そう仮定すると、33節終了時の順位表はこうなります。

1.鹿島  勝ち点60 得失点差+25 得点55
2.名古屋 勝ち点58 得失点差+11(+α) 得点45(+α)
3.川崎  勝ち点57 得失点差+21 得点63

最終節で鹿島が引き分け以上であれば、名古屋が勝ち点3を上乗せしても勝ち点61で並び、得失点差は現時点で14ですから鹿島の優勝は濃厚。川崎は東京Vに勝っても勝ち点60で届きません。

ややこしくなるのは、鹿島が札幌に負けた場合です(鹿島の勝ち点60)。
この場合、名古屋が大分に勝つと勝ち点61になって名古屋の逆転優勝。川崎はこれまた勝ち点60で届きません。

更にややこしいのは、鹿島が負けて名古屋が引き分け以下で川崎が勝った場合
こうなると鹿島と川崎が勝ち点60で並び、あとは得失点差の勝負になりますが、鹿島と川崎の得失点差はわずか4。鹿島が負けると言うことは最低でも得失点差は-1され、差は3に縮まりますから川崎としては東京Vに3点差を付けることで逆転優勝の目が出てくるわけです。(もし得失点差で並んだ場合は得点が多い方が順位が上になります)

札幌相手に引き分け以上でいい鹿島が圧倒的に有利ではありますが、昨期はスタジアムで浦和が最下位の横浜FC相手に0−1でよもやの敗戦を喫して逆転優勝を体験した身ですから、絶対安心とは言えません。
名古屋も逆転優勝目指していくでしょうが、なんと大分が相手。しかもアウェイですからかなり厳しい戦いになるでしょう。その上、鹿島が負けないといけないですし。
川崎は東京V相手ですから、自分達が作れる限りの優勝条件を作ることは可能でしょう。あとは他会場の結果に任せるのみ…


降格争いに関しては、京都、大宮、新潟が日曜日の試合なので保留と言うことで。
posted by plop at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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