2008年11月12日

ACL決勝第2戦

アデレードユナイテッドvsG大阪の決勝第2戦を生放送で視聴。
G大阪が立ち上がり15分で2点を取り、大勢を決してしまいました。お見事としかいいようがありません。この時点でトータル5−0、アデレードは残り60分で6点取らないと逆転不可という状況になり、元が守備重視で勝ち上がってきたチームとしては手も足も出ない状態でした。

決勝の2戦を通じて、G大阪は前半のうちに点を入れて『守ってカウンター、1−0か0−0でおk』という戦術で勝ってきたアデレードにまったく主導権を握らせず、0−2の完封勝利で優勝を決めました。
その上、前線からの素早いチェックで攻めの形すらまともに作らせないという完勝劇。もう一度言いますが、見事と言う他ありません。

G大阪の選手、関係者、サポーターの皆さん、おめでとうございます。
何度も言いますが、見事な、本当に見事な優勝でした。


で、後半の試合の模様を見ながら、何故ACLの決勝でここまでの完勝になったか、そしてG大阪が今期のJリーグで優勝争いから脱落したか、ということを考えてみたりしてました。
そして、日本のDFの判断の早さ、ボール扱いのうまさがあるんじゃないかという結論に至りました。

Jリーグだと前線の選手達が連動してプレッシャーをかけに行っても、さっさとボール回されたり、あっさりバックパスされたり、時にはキックフェイントでかわされた後にさっくり前にパスを出されたりと、高い位置でボールを奪う機会というのはあまり作れません。
そのため、早めに先制点が取れれば非常に効果的な前からのプレッシャーが、時間が経つにつれて自身の攻撃力と守備力を大幅に落としてしまう諸刃の剣になっていたように思います。

ちょっとFouri-classeで集計してみましたが、今期のG大阪のJリーグの成績、13勝8分10敗のうち、先制されてからの逆転勝利が僅かに1、先制してからの逆転負けが僅かに1という面白いデータを見つけることができました。(ちなみに先制して追い付かれて引き分けは3、先制されて追い付いた引き分けは2)

つまり今期のG大阪は、先制点を奪いさえすれば(できれば前半のうちに)試合の主導権を握ることができ、そのまま試合終了まで持っていく力があるのですが、逆に先制点を奪われると主導権を奪い返せないままズルズルと敗戦してしまうチームになっていたということです。
シーズン中に得点源のバレーが移籍したという要因もありますが、それ以上にチームコンセプトとして「前線からの守備」を徹底したことが、「DFラインであまり時間をかけない」または「DFで素早くボールを回してG大阪のFWを振り回す」という相手の対応策を導き出すことになったのではないかと推測します。
そして、Jリーグのチームにはそれを実行できるだけの技術力を持ったDFが大勢いることが、今期のG大阪の成績に繋がっているのではないかと思うのです。

逆に言えば、足元の技術が高いDFとの対戦を経て、FWの守備力が底上げされていった結果が、今回のACL優勝という結果に結びついたと考えることができるんじゃないかと。
極論かもしれませんが、これはある意味、日本サッカー界の勝利と言えるんじゃないかとも思ったりするわけです。

アジア内でしか通用しない、世界の強豪相手に通用するもんか、という意見ももちろんあるでしょうが、これからの日本サッカーの進む道としては「前線からの執拗な守備」と「コンパクトな中盤」という今回G大阪が体現したコンセプトに加え、リーグ全体で体現しつつある「技術力のあるDF」をミックスした全員攻撃全員守備なんじゃないかと。
そんなことを思った今日の試合でした。
posted by plop at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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