2008年08月15日

北京五輪のサッカーについて、ちょこっと

ええ〜っと、なんだかんだで五輪を堪能していながら、数日ぶりの更新。というか、今キーボードを打ちつつ手が止まりがち。男子サッカーの惨敗っぷりと言い訳の他人事っぷりに凹んでいます。むしろ、今もどう整理をつけて良いやらという感じでして。

前のエントリーの対ナイジェリア戦は、まあ結果自体は実力通りではあったのでそれほどダメージはなかったんです。が、エントリー更新後、スポナビで試合後の監督と選手のインタビューを読んでしまったんです。それで、胸の隅に巣くっていたモヤモヤが形を取ってしまいまして。

ナイジェリア戦後のインタビューで反町監督は、「メンバー選考に悔いは残ってない」とのたまいやがりました。オーバーエイジ呼べなかったくせに。そして選手のインタビュー、内田の「軸になる選手がいなかった」という発言。これが全てを物語っているでしょう。
実際にピッチ上に立っている選手が中心選手不在を感じていたにも関わらず、反町監督は選考に悔い無しとか。どう考えてもありえないでしょ? 就任から2年間で80人以上代表に呼んで、精神的な軸になる選手を見つけられなかった上に、次善の策としてオーバーエイジで「軸」を入れようと遠藤と大久保を招集したら、遠藤は病気、大久保は神戸から拒否。さらに、その後の策は無かったと見えて、オーバーエイジの追加招集無し。こんな有様で「メンバー選考に悔い無し」と言われても、『はあ?馬鹿か?』としか言えないでしょ。常識的に考えて。

しかも、マスコミや評論家の間では「アメリカ戦より良かった」なんて良かった探しが行われる始末。いや、より取材対象に近いが故に『諸悪の根元はサッカー協会』と判っているからこその庇う気持ちの発露なんだと思うけど、それだけじゃないでしょ? 良いトコ探しするような内容じゃなかったし、総スカンで然るべき結果でしょうに。
確かに選手達はアメリカ戦より動いてましたよ? でもそれは、自分のポジションを捨ててリスクを冒してでもゴールを狙うというんじゃなく、あくまで『与えられた職分を果たす』だけだったのは明らかでしょうよ。トルシエの時みたいに、右からのクロスに左サイドの選手がゴール前まで詰めていたか? FWと攻撃的MF以外の誰がゴール前に突っ込んだ? ミドルシュートを打つべき時に打たなかったのは誰だ? 枠に入ったミドルシュートは何本だ? シュートまでイメージして攻撃を組み立てたシーンはいくつあった?

そんなモヤモヤを抱えつつ、オランダ戦を見まして。またも後半に先制されて0−1で負けまして。まあそれだけならいいものの、またもインタビューでブチギレですよ。
反町監督は、「戦い方に悔いは残っていない」「また、相手のゴールに近くなればなるほど、冷静さを欠いてしまうように思う」などとのたまいやがり、先制のPKを与えた本田圭は「審判に邪魔された」などと責任転嫁(カバーに入った時に勢い余って相手を追い越して、逆方向にワンタッチで完璧に抜かれた挙げ句ユニフォームを掴んだらPK取られても仕方ねえだろうが!ザケンナ!)。ナニコレ?責任回避の言い訳だらけじゃねぇかよ。

もうね、チームの進む方向と方法を決めるべき監督が、子会社に出向して社長になったような感じの、上(親会社=サッカー協会)を伺い伺いな言動と行動に終始したかと思えば、中心選手として期待された選手は戦犯逃れの言い訳垂れ流し。てめぇらは子会社に出向して事勿れ主義で通す社員かっつーのwwwwwwwww

結果は、日本が初めて世界に出たフランスW杯とほぼ同じ。しかし、内容と監督選手スタッフの捉え方は当時と雲泥の差。もちろん、今回が
正直、こんな結果で日本のサッカーの未来に何を期待しろってんだか。
この半年ちょっとを見ていると、フル代表の岡田監督も同じような「子会社出向社長」っぽい雰囲気を漂わせているので、このままだと次のW杯も同じような結果になるでしょうね。

で、ここまで愚痴を書いたからには、戦前の予想で4位なんてトンデモをぶち上げた理由を書かないといけないですね。
反町監督がJ2で新潟を率いていた時から、ちょくちょくチェックしていてその長期戦略と選手育成の腕に信頼を持っていたんです。生え抜きも移籍も、若手もベテランも分け隔て無く必要な人材を集め、1年の戦略を立て、シーズン前に戦術を浸透させ、シーズン中に変更が余儀なくされると、時にそれまでの実績に引きずられず思い切った改革(時に若手を起用、時にベテランを起用)で立て直す。そんなことを新潟で5年繰り返して、見事J2からJ1に昇格した上、J1に定着する基礎も築いたわけです。
その実績を目にしていたら、U-23とはいえ代表監督での手腕を期待するのも当然でしょう。

上にも書いたように、「子会社出向社長」風の監督でもリーグなら結果を出せるということが全く判っていませんでした。スポンサーや親会社の懐具合を勘案しつつ、そこそこの結果を求めるのであれば、調整型の「子会社出向社長」でもまったく問題ありません。問題を修正する金はあまりなくても、時間はそこそこあります。
しかし代表監督は予算を考えなくてもいいかわりに、選手選考の調整やら、年に数回ずつ短期で集合&試合で結果を出さないといけないやらで、リーグを戦うチームとは全く違う才能が必要とされます。例えば、トルシエのような「ワンマン社長」だったり、オシムのような「哲学社長」だったり。

自分としては、反町監督は予選を通過するまでは調整型で各チームやJリーグ機構、サッカー協会の反発をなるべく受けないように配慮していて、本番前には我が儘を押し通すタイプだと思っていたんです。新潟でもJ2の頃は結構、上とのやり合いが話題になっていたので。ところが、実際にはそうじゃなかった。結局、反町監督は自分を「出向社長」の枠にはめたまま代表監督の仕事を終えました。

こうして書き出してみると、自分の見る目がなかっただけだな……


この調子じゃ、サッカー協会やJリーグと戦う外国人監督を据えない限り、日本代表の未来は暗そうです。
せっかく「国内育成」という温室で花が咲いても、温室の外で花を咲かせられる方法論を持った人間が世話をしないと実をつけることなく枯れるだけですから。


鬱々とした話から変わって、女子代表はノルウェー相手に5−1と鮮やかな大勝をしてみせましたねぇ。胸がすく思いってやつです。
女子代表は、絶対に勝利が必要な試合で、常にゴールを狙うプレーを随所に見せていました。もうそれだけでも、見ていて楽しい試合でしたよ。先制された4分後に同点に追いついたゴールなんて、左からのクロスに右SB近賀がゴール前に飛び込んでボレーで叩き込みましたから。
後半勝ち越したゴールは、セットプレーからゴール前の混戦になったところで粘ってオウンゴールを誘い、その後は前に出てきたノルウェーの裏を狙うカウンターで3点追加。お見事としかいいようがありません。

今日は、というか今、中国との準々決勝が始まったところなんで、頑張って勝利を掴んでもらいたいところです。
posted by plop at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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