2008年08月06日

北京五輪 女子サッカー 日本vsニュージーランド

……
………なんと申せばよいやら。あらゆる意味で最悪な試合になってしまいました。
日本の戦術と対処、ニュージーランドは堪えることができず、双方にとって敗戦に等しい引き分けという結果。そして審判。ここ数年で最悪のレフェリングを見せてもらいました。やたらファール取るなぁ、と思ってたら案の定。ホント勘弁して欲しいです。


試合開始15分は、完全にニュージーランドのペース。日本が慎重に試合に入ったのとは対照的に、前から積極的にプレスをかけて、日本にパスを繋がせません。ニュージーランドは中盤フラットな4-4-2、守備の約束事は、FW2人が日本のCBを追いかけ、サイドにボールが来たら中盤がチェック。日本のボールの出所であるサイドで余裕を持たせないようにしていました。これがピタリとはまり、日本は前線にボールを供給することすらできないまま押し込まれます。

15分を過ぎる頃に、ようやく日本にチャンスが生まれました。スローインから細かくパスを繋いで、中央からシュート気味のスルーパス、しかしこれは繋がらず。2分後には、また細かいパス回しからワンツーで大野が抜け出してシュート。これは惜しくも枠を外れました。
これでようやく中盤を作れるようになった日本。中央でうまく前を向けば、時にはサイド、時にはゴール前へとボールを散らしてチャンスの芽を作ります。しかし、ニュージーランドも守備隊形が整っていればそう簡単に中盤は通さず、サイドでは今まで通り優勢です。

28分、33分と何度かチャンスを作っていい感じになっていた日本でしたが、37分に痛恨のミスが出てしまいました。
ニュージーランドの右SBパーシバルが上がってきてクロスを入れます。ボールはそのままファーサイドに流れてカバーに来た右SB近賀のところへ。ところが近賀は何を思ったかこれをスルー、さらに外から詰めていたヤロップになんなく決められました。
普通にクリアすれば良い場面で、周囲の確認を怠った上、しかもゴールエリア内という危険地帯でスルーをしてしまうとは……こういう短期間の大会では絶対にやってはいけないミスをしてしまいました。
0−1で前半終了。

後半に入っても日本はあまり攻め方を変えません。SBにボールが入ったところで厳しいプレスを受けていたので、サイドへのフォローが多くなるかと思ったんですがそうでもなく。
失点の精神的ショックから立ち直りきっていないのか、攻撃では細かいミスが出始め、守備ではプレスの出足とこぼれ球への反応が遅れ気味です。
イヤな流れだなーと思っていたところで、審判がやらかしてくれました。55分、この試合初めてのCKはニュージーランド。このCKがゴール前に入ったところで笛が鳴ります。当然のようにニュージーランドのファールかと思ったら、なんと日本のファールだとか。リプレイを見ても誰がファールをしてるかわからないほど、しかもそのファールと抗議で阪口と岩清に警告が出されるし。(ふと頭をよぎったのは「PK1本1万ドル」と審判に囁く中国人w)
このPKが決まって0−2。日本は自らのミスで流れを手放し、審判に後ろから蹴られた格好です。

2点を追いかけざるを得なくなった日本、精神的に追いつめられていくのがテレビを通じても伝わってます。とにかくボールを持てば縦へ縦へと急いでしまい、ボールを失っても素早く戻れず。なるべく相手ゴールに近くに行きたいという気持ちだけが空回り。
それでもなんとかなったのは、立ち上がりから飛ばしていたニュージーランドが肉体的に限界に近づいてきたからでした。サイドでは相変わらず待ちかまえての守備ができますが、中央ではプレスをかけることができず、簡単にボールを運ばれてSBの前のスペースを使われるようになってきました。

71分、今度は日本のCKから、またもや審判がやらかします。クリアされたボールを近賀がもう一度ゴール前に放り込むと、この時の競り合いでニュージーランドのファールを取り、PK。……いやいやいや、収支を合わせようという気持ちはわかるけど、あのプレーでファールを取るのは無理ありすぎです。あれでファールを取ってたら、どんな試合でもPK5本は出るってば。

ともかくこのPKを決めて1−2。
それからは日本が押し込みまくりです。1点取ったことで落ち着いたのか、縦へ急ぎすぎることはなくなり、前半と同じように中央でうまくためてからサイドへボールを散らすことができるようになります。しかし、サイドからのクロスは精度が低い上に、ゴール前にはニュージーランドの高くてデカイDFが何人も待ちかまえています。
ニュージーランドも時々カウンターを仕掛けますが、日本の守備陣は非常に落ち着いて対処。シュートを打たせません。

86分、とうとう日本が追いつきます。右サイドからのFK、宮間が左足でシュート性のクロスを入れると、GKの前に走り込んだ澤がボールの軌道をゴール!
追いついた日本は勝ち点3を得るため、追いつかれたニュージーランドは勝ち点1を守るため、必死の攻防が続きます。ニュージーランドの選手達はかなり消耗していて、ゴール前に7人くらい残ってしまう感じに。それでもボールには積極的にチェックしに行って、なんとかチャンスを作らせまいとします。
日本も79分以降に入った荒川と丸山、そして永里の3トップで攻め込みますが、逆に選手間が近くなりすぎたのか、これまでのようなチャンスは作ることができず、そのままタイムアップ。
日本は勝ちこせず、ニュージーランドは守りきれず、双方にとって負けに等しい2−2の引き分けで試合終了となりました。


日本にとっては、この後のアメリカ、ノルウェーという対戦相手を考えるに勝ち点3を取っておきたかった相手でしたが、残念ながら悪い結果となりました。しかも、初失点がとんでもないボーンヘッドでしたからねぇ。短期間の大会でこういう失点をするチームは、得てして真っ先に姿を消すことになります。日本も状況的に考えるとそうなる可能性が高そうですね。
守備全般で見ると及第点以上だっただけに、非常に惜しいと思います。前半15分と2失点目から1点返すまでの時間帯は、ボールホルダーへの対応もこぼれ球への反応も遅くて崩れきってしまうんじゃないかと心配でしたが、そこから粘って立て直したのは素直に素晴らしいと思いましたし、上記の時間帯以外は安心して見ていられました。
攻撃では、戦術的にサイドを基点としていたようですが、ニュージーランドは確実にそこをつぶしにきました。それが判っていながら後半も同じ入り方をしたのは、戦術的に問題有りなんじゃないかと。選手交代も、ニュージーランドの足が完全に止まる前にフレッシュな選手を入れて、相手の消耗を早めるという手もありかと思ってたのですが、投入は79分とやや遅め。カウンターを警戒したのかもしれませんが、采配はちょっと消極的だったんじゃないかと思います。

さて、これでアメリカ、ノルウェーから最低勝ち点3取らないと勝ち抜けは難しい状況になりました。3つある予選グループの3位の上位2チームが決勝トーナメントに進めるので、どちらかに勝てれば、もう一方にボロ負けしない限り、まあ抜けられるでしょう。しかし、アメリカはシドニー五輪準優勝&アテネ五輪優勝、ノルウェーはアトランタ五輪3位&シドニー五輪優勝ですからね。
自分の興味は、どれだけ良い試合を見せてくれるのかという方向に変わりつつあります。

ああ、それと審判。いや、女子審判のレベルが低いのは知っていたけど、これほどとは……南アフリカの審判セットでしたが、主審も副審もとんでもない経験不足でした。まるでJリーグ初期を見ているかのような錯覚に。欧州や北米南米の審判なら経験豊富で安心なんですがねぇ。
五輪という「参加することに意義がある」なーんてお題目を掲げている大会だと、各大陸からそこそこ満遍なく審判も参加させないと行けないというのは理解できますが、それで試合を壊されては本末転倒なわけでして。特に、女性のスポーツ参加意識が低いアフリカ大陸、イスラム教圏から審判を連れてくるのは実質不可能なんじゃないかと思ったりもします。
ま、対案も出せないんで、単なる愚痴ですが。


最後に男子の予想を書いておきますか。
日本は勝ち点5(1勝2分)で決勝トーナメント進出、準々決勝でPK戦勝利、準決勝で敗退、3位決定戦で負けて4位。
という感じで。自分で書いてて無理だろうな〜と思いますがw
でも親善試合を見る限り、準決勝まで行っても驚かないですね。もちろん、明日のアメリカ戦でいきなり負けても驚きませんがw
posted by plop at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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