2008年11月30日

J1 第33節

今週も更新はJリーグのみ。これじゃイカンとおもいつつネタが……
今日はNHK総合で中継があった鹿島vs磐田を見て、あとはいつものJリーグタイムでダイジェスト。短評行きます。

鹿島 1−0 磐田
 試合開始10分は鹿島のペース。磐田のサイドを押し込んで何度もチャンスを作り、この試合にかける意気込みを見せました。が、徐々に磐田が自分達のペースを取り戻すと、素早く執拗なプレスで鹿島のミスを誘い試合の主導権を取り返します。鹿島は時折ビッグチャンスを作りますが、シュートは枠に行かず。磐田も守備とこぼれ球への反応はいいのですが、ゴール前ではアイディアを欠いてチャンスを作れず。前半は0−0で折り返します。
 後半に入っても磐田のペースは変わりません。前節で鹿島が大分相手に見せたような、素早く執拗なプレスはまるで翳りを見せません。流れを変えるためか、鹿島は60分に田代を入れて4-3-3に。これで中盤が薄くなり、ボールが両チームのゴール前まで大きく動く展開になります。前線に田代というターゲットができたことで、長いボールを入れられるようになり中盤でのパスミスが減った鹿島が、磐田ゴール前に攻め込む時間が多くなり、76分にマルシーニョが入ってからは決定機を何度も作ることに成功します。しかし磐田の厚い守備の前に、そのことごとくを逸機。
 80分を過ぎると、磐田は名波、中山のベテランコンビを入れて、経験で逃げ切りを図ろうとします。鹿島の攻撃時にはPA内に7人が戻ってゴールに鍵をかける磐田。ロスタイム4分のほとんどを攻撃できた鹿島ですが、どうしても1点が取れません。時計が94分を回り、左サイドコーナー付近からのFK、蹴るのは83分に入った増田。時間をかけず、低いボールをゴール前に入れると、岩政の頭にピタリと合い、競り合った駒野の頭に当たって跳ね返り、また岩政の頭に当たり、GK川口の反応できない方向へ飛んだボールは、なんとゴールネットを揺らしました。ラストプレーでの半ばラッキーなゴールで、鹿島は1−0として勝ち点3を得ました。

 鹿島は、前節の大分戦と比べると出来が悪く、特に中盤での判断ミス(トラップの方向や距離が主)やパスミスが目立ちました。磐田が引いているからといって、中盤のプレスを甘く見た結果、低い位置でボールを失う場面を自ら作り出してしまっていました。それでも失点に繋がらなかったのは、CBの岩政と伊野波が集中を切らさずに鋭い読みで相手FWを自由にさせず、GK曽ヶ端もいくつか目立たないファインプレーをしたからに尽きます。
 なんにせよ、これで勝ち点を60まで伸ばし、暫定2位の川崎に勝ち点差3を付けての首位キープです。最終節は最下位の札幌。

 磐田は、非常に組織だった粘りのあるいい守備を90分以上に渡って見せてくれました。これほどの守備がもうちょっと早くできていたら、残留争いとは無縁だったろうにと思わせるほど。守備に関してはオフト監督のお陰かもしれません。
 ただ、攻撃に関してはお粗末とまでは言わないまでも、もの足りないと言わざるを得ません。カウンターになってもFWだけで決めきれるだけの能力はなく、サイドを崩してもゴール前の人数が足りず、中央から突破していってもシュートを打つタイミングが掴めず、と鹿島側から見るとヒヤヒヤしながらもどこか安心できる感じでした。残留するにしても降格するにしても、このあたりは大きな修正が必要でしょう。
 勝ち点37のまま、順位も15位のまま。東京Vと千葉が負けてくれたのが幸いでした。最終節、残留を賭けて大宮との直接対決となります。

川崎 4−0 神戸
 川崎は開始直後に先制と幸先は良かったのですが、その後60分間神戸にペースを握られ続ける苦しい展開。我慢に我慢を重ね、ようやく62分に2点目を決めると、気落ちした神戸に一気に攻めかかって圧勝。元々攻撃力はあるだけに、粘りのある守備が出来ると強いです。これで勝ち点を57に伸ばし、暫定2位へ浮上。最終節は残留争い真っ只中の東京V。
 神戸は早々に先制点を奪われたものの、このところの好調そのままに川崎ゴールに襲いかかります。が、どうしてもあと一歩のところで決めきれず、逆に2失点目を喫すると、中位で目標がないチームとしては緊張感が切れてしまうのもやむなし。更に2失点を追加され大敗です。最終節は同じく中位安定の柏との対戦。

清水 3−2 市原
 清水が前節脆さをみせた市原ディフェンスを見事攻略。巻のヘディングで2失点はしたものの、3得点を上げて勝利。残る天皇杯制覇に向けて良い調子を保っているようです。いつの間にやら暫定6位まで順位を上げてます。
 千葉は、1失点目はボールに釣られてマークを外し、2失点目はGKのミスによるオウンゴールと、またしても守備が崩壊して2試合連続3失点。9月までの勢いはどこへやら、17位に逆戻りしたまま抜け出せる気配がありません。最終節を残して磐田、東京Vとは勝ち点差2。最終節のFC東京戦に勝てば望みは繋がりますが、引き分けでも自動降格決定という状況まで追い込まれました。

横浜M 2−0 東京V
 横浜Mは前半を無失点に抑えると、後半になって前掛かりになった東京Vに対してカウンター気味に攻撃を行い、松田の技有りミドルシュートで先制、ロスタイムに長谷川アーリアジャスールがプロ初得点を決めて快勝。10位まで順位を上げました。
 東京Vは、攻撃時のポジションバランスを欠いての惨敗。ディエゴが居れば少人数でも得点できますが、今期はもう出場できないので攻撃に人数をかけざるを得ず、しかしディエゴ無しの戦術練習が足りないためにバランスが崩れて、得点できずに失点を重ねる悪循環。最終節は逆転優勝を狙う川崎、せめてドローに持ち込むことができるか……?

G大阪 1−0 浦和
 すでに優勝争いからは脱落したG大阪ですが、浦和相手となるとやはり気合いの入り方が違うようです。出足のいい守備で浦和の攻撃を寸断し、カウンターを仕掛けて主導権を握らせません。前半終了直前にFW山崎が退場になりますが、後半はしっかりと引いてピンチの芽を摘むことに専念。84分にゴール前でフリーになった遠藤が頭で決めて快勝。浦和の一縷の望みを断ち切りました。
 浦和はこの試合に勝ち、同時刻に行われていた鹿島が負けるか引き分けなら望みはあったのですが、鹿島は勝ち、自らは負け、優勝の可能性はゼロになりました。今期は選手の要求に応じて監督を交代させたのがすべてでしたね。結果、監督と選手が同じ地位になってしまい、チーム内の規律やまとまりが欠けてしまいました。この試合も、連携では相手を崩せず個人技頼み。守備はまだ個人能力でなんとかなりますが、組織で守るという意識は薄いままでした。おまけにイラついたエジミウソンが暴力行為で一発退場と散々。順位は5位で、来期のACL出場も危うくなってきました。

柏 0−2 大分
 柏は、石崎監督最後のホームゲームを勝利で飾ることが出来ませんでした。大分の堅い守備に手を焼いて、片手で数えるほどのチャンスはシュートが枠を捉えず。そして75分過ぎの、ふと気を抜いた時間帯に2失点と今期の悪い面がそのまま出てしまいました。順位は11位。
 大分は、前節鹿島に負けて優勝争いからは脱落しましたが、それでもモチベーションを維持し、柏に快勝です。前半0−0でOK、後半勝負という今期の戦術戦略がそのまま結果に現れました。順位は4位。



さて、優勝争い。
名古屋の試合は明日(ホームで札幌戦)ですが、まあ勝ち点3を上乗せしたと考えても問題ないでしょう。そう仮定すると、33節終了時の順位表はこうなります。

1.鹿島  勝ち点60 得失点差+25 得点55
2.名古屋 勝ち点58 得失点差+11(+α) 得点45(+α)
3.川崎  勝ち点57 得失点差+21 得点63

最終節で鹿島が引き分け以上であれば、名古屋が勝ち点3を上乗せしても勝ち点61で並び、得失点差は現時点で14ですから鹿島の優勝は濃厚。川崎は東京Vに勝っても勝ち点60で届きません。

ややこしくなるのは、鹿島が札幌に負けた場合です(鹿島の勝ち点60)。
この場合、名古屋が大分に勝つと勝ち点61になって名古屋の逆転優勝。川崎はこれまた勝ち点60で届きません。

更にややこしいのは、鹿島が負けて名古屋が引き分け以下で川崎が勝った場合
こうなると鹿島と川崎が勝ち点60で並び、あとは得失点差の勝負になりますが、鹿島と川崎の得失点差はわずか4。鹿島が負けると言うことは最低でも得失点差は-1され、差は3に縮まりますから川崎としては東京Vに3点差を付けることで逆転優勝の目が出てくるわけです。(もし得失点差で並んだ場合は得点が多い方が順位が上になります)

札幌相手に引き分け以上でいい鹿島が圧倒的に有利ではありますが、昨期はスタジアムで浦和が最下位の横浜FC相手に0−1でよもやの敗戦を喫して逆転優勝を体験した身ですから、絶対安心とは言えません。
名古屋も逆転優勝目指していくでしょうが、なんと大分が相手。しかもアウェイですからかなり厳しい戦いになるでしょう。その上、鹿島が負けないといけないですし。
川崎は東京V相手ですから、自分達が作れる限りの優勝条件を作ることは可能でしょう。あとは他会場の結果に任せるのみ…


降格争いに関しては、京都、大宮、新潟が日曜日の試合なので保留と言うことで。
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2008年11月23日

J1 第32節

いよいよ佳境のJ1。残り3試合で優勝争い6チーム、降格争い7チームと、未だ混戦模様のままで最終盤を迎えようとしています。

今日は、大分vs鹿島を生中継で、京都vs名古屋の録画放送をネットしながら観戦。あとはJリーグタイムのダイジェストを見ての短評です。

大分 0−1 鹿島
 大分は得意のホームで痛恨の敗戦。前半から鹿島の素早いチェックに苦しみ、チャンスらしいチャンスを作ることができませんでした。後半、先制されてからは引き気味になった鹿島を攻めあぐねてしまいます。
 怪我から復帰した家長が76分に交代で入ってから、ようやく中盤から崩せるようになりましたが、80分過ぎにあった唯一のビッグチャンスを決められず、完封負け。これで首位鹿島との勝ち点差は5となり、逆転優勝はかなり難しくなりました。

 鹿島は大分の3バックを攻略すべく、2トップがサイドに開いて、空いた中央に2列目の本山・野沢が走り込むプレーを選択。それがうまく行かない時はボールサイドに偏る大分の守備戦術を逆手にとって、大きなサイドチェンジでSBのオーバーラップを使って一気に敵陣深く攻め入ります。守備では大分得意のカウンターを防ぐために、ボールを奪われた後はカウンターの基点となる所へ必ず誰かがチェックしに行くよう気を配っていました。これが当たって、55分に先制するまで大分にほとんどチャンスを作らせることなく、また前半は何度かビッグチャンスを作ります。
 先制してからは、DFの4人と中盤の4人がそれぞれラインを作ってスペースを作らないようにし、ボールを奪うと2トップをロングパスで走らせてカウンターを狙います。前線からの守備も衰えることなく、ウェズレイに決められそうになった場面もGK曽ヶ端とSB内田の身体を張った守備でなんとか食い止めます。85分過ぎからは相手コーナー付近で時間を稼ぎ、ロスタイムの5分もなんとか守りきって大きな勝ち点3を得ました。

 この試合、鹿島の攻撃力と大分の守備力どちらが上回るかというのがポイントでしたが、中盤の構成力で鹿島が二枚ほど上手でした。攻守の切り替えの早さ、前線とDFラインとの連携、どちらも大分は足りていませんでした。特に大分が攻撃に移った時にそれが顕著で、0−1の状況でもDFラインでパスを回す場面が出るくらい(家長が入ったことで解消)。
 鹿島は一時の不調から抜け出したような一戦でした。特に相手のパスの受け手に対するチェックの早さ、ルーズボールへの反応の早さが目立ちました。この調子が続けばいいのですが。

京都 2−3 名古屋
 京都は、拙い守備から前半のうちに2失点。後半に入って柳沢が2ゴールを上げて追い付きましたが、長い長い7分ものロスタイム中に力尽きて敗戦。また順位を12位に下げ、16位東京Vとの勝ち点差は3に。
 名古屋は前半のうちにマギヌンが2ゴール。リードを広げて理想的な展開でしたが、その後気の緩みが出て追い付かれてしまう最悪の展開。前半と後半では別チームになってしまいました。ロスタイムのPKを決めて、なんとか勝ち点3を得ましたが、今のところマギヌンが全力を出せる前半だけのチームになっているようです。これで勝ち点55の2位。首位鹿島との差は2。
 この試合、主審の一貫しない判定基準でかなり荒れた試合になり、その上結果まで変わってしまったのは残念としかいいようがありません。名古屋は有りもしないファールを何度も取られて、異議だけで警告3枚。玉田は次節出場停止です。京都はロスタイムを7分も取られた挙げ句、最後は有りもしないファールでPKを取られて敗戦。あれをファール取られたらDFは何も出来ないよ、ってなプレーだっただけに、結果的にPKを与えてしまった増嶋には同情します。

川崎 4−0 G大阪
 川崎は前半から攻勢に出ますが、FW同士の呼吸がいまいち合わず決定的なチャンスをなかなか作れません。しかし、43分に鄭大世がCKからヘディングシュートを叩き込むと、試合の流れは一気に川崎へ。48分、53分と後半開始直後に立て続けに得点し、70分にも駄目押しの1点。3位に浮上し、鹿島との勝ち点差は3となりました。
 G大阪は、遠藤と二川の中盤の要である二人を欠いたのが全てでした。前半終了間際までは良く粘ったのですが、先制点を取られてからは崩れに崩れて完敗を喫しました。順位は9位まで落ち、残る目標は天皇杯のみです。

浦和 1−2 清水
 浦和が痛恨の敗戦。先制され、後半に闘莉王の見事なゴールで追い付いたものの、一瞬の気の緩みから失点してしまいました。試合毎に、ポジションをコロコロと変えていることが、チーム全体の粘りを無くしているような感じです。4位に順位を落とし、鹿島との勝ち点差は4。
 清水は、21分に枝村の華麗なゴールで先制すると、同点にされた後の82分に交代出場の矢島のゴールで勝ち越し。常に先手を取る姿勢が戻ってきた感じでしょうか。浦和の攻撃力を封じ込めた守備もお見事。とはいえ、残る目標は天皇杯だけですが。

神戸 1−1 FC東京
 神戸は前半、中盤を制してFC東京に攻めの形を作らせません。15分には先制していい形で試合を進めます。後半、FC東京の攻撃を受け止めてからカウンターを仕掛けますが決めきれず。逆に83分に失点してドローに持ち込まれてしまいました。しかし、これでG大阪を抜いて8位へ。
 FC東京は、前節G大阪を打ちのめした攻撃が機能せず、80分過ぎまでリードされるという苦しい展開。なんとかカボレが得点を決めてドローにはしましたが、勝ち点3が欲しかったチームにとっては痛恨のドローになってしまいました。勝ち点52の6位、優勝の可能性は限りなくゼロに近いところへ。

磐田 3−3 柏
 磐田は前半に1点、54分にも追加点を上げて2−0としますが、そこから3失点でひっくり返されるという最悪の展開。ロスタイムにCKからカレン・ロバートが頭で決めてなんとか引き分けることができましたが、チーム状態としてはあまり良いとは言えないでしょう。東京Vと同じく勝ち点37で15位のまま。次節は鹿島との対戦になります。
 柏は、気の抜けたような守備で2失点。しかし、ここからフランサがいない時の全員攻撃全員守備なサッカーが炸裂して試合をひっくり返します。が、最後の最後に、マークが二人付きながらカレン・ロバートに決められるという拙い守備を見せてしまいドロー。やはり中位ゆえの気の緩みでしょうか。勝ち点43で10位。残留は決定したも同然です。

新潟 2−2 大宮
 新潟は調子の戻ってきたアレッサンドロが、先制のPKと追い付かれた直後に突き放す2点目を決めました。が、このゴールの際にユニフォームを脱いでしまって2枚目の警告を受けて退場。10人になっては今の新潟に耐えることはできず、87分に同点に追い付かれてドロー。勝ち点39、順位は14位のまま。
 大宮は先制され、53分にPKで追い付くも3分後にまた勝ち越される苦しい展開。ただ、相手が10人になったことが幸いしました。87分に、先制のPKを与えてしまったCBレアンドロがゴール前に上がり乾坤一擲のヘディングシュート。これが決まって、貴重な勝ち点1を得ました。勝ち点39、順位は13位のまま。

東京V 1−1 札幌
 東京Vはディエゴを欠いている影響が大きく、なんと札幌に先制されるという苦しい展開。41分に大黒が相手の拙い守備を突いて同点としますが、その後が続かずドローに。勝ち点37、順位は16位のまま。
 札幌は連敗を9で止め、23節(8/27)以来の勝ち点を得ました。良かったねぇ……この後は、2位名古屋、首位鹿島との対戦が残ってますから、今期最後の勝ち点になるかもしれません。

千葉 0−3 横浜M
 千葉は54分に先制点を奪われると、攻守のバランスを崩してしまい8分間に3失点。ここ1ヶ月半勝ちがなく、順位も17位にまで落ちてしまった焦りが感じられます。ここから這い上がることができるのか……幸運なことに、残るは清水とFC東京の中位2チーム。モチベーション次第でしょうか。勝ち点35、東京Vとは勝ち点差2に開きました。
 横浜Mは後半早いうちに3得点を決めて快勝。中澤の欠場を感じさせない完封勝利でした。前節京都に完敗した分、帳尻を合わせた格好です。勝ち点42の11位。降格はもうないでしょう。
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2008年11月20日

W杯最終予選 カタールvs日本

一応、生放送を見ていたわけですが予想外の快勝にびっくり。
まさか0−3とはねぇ。

とはいえ、何故かついこの間までUAE代表監督だったブルーノ・メツがカタール代表監督になっていたり(調べてみたら9月に代わっていたらしい)、いつもの中東クオリディが炸裂した当然の結果と見てもいいかもしれません。
# 中東の各国サッカー協会は、王族が主要メンバであることが多いため、
# 面子に拘るあまりすぐに結果が出ない代表監督を首にすることが多い
# 個人的にこれをサッカーにおける「中東クオリティ」と呼んでいます。


前半から日本はサイドにボールを散らして、うまいこと攻め上がりますがゴール前では人数が足りなかったりポジションニングが悪かったりと、決定的なチャンスはなかなか作れず。逆にDFラインや中盤でつまらないパスミスをしてピンチを迎えたりします。

が、19分、右SBの内田がハーフウェイライン付近から長いボールをゴール前に入れると、これが誰も触れずに逆サイドから斜めに走り込んだ田中達へ。右に流れて角度が無くなりましたが右足で流し込むと、ボールはGKの股間を抜いてゴールへ。
ボールに触る前からイメージが出来ていたと見ているこっちに確信させるほど淀みない流れでの見事なゴール。0−1として試合の主導権を握りました。

監督が代わったばかりであること、そしてホームでリードを奪われたこともあってカタールの守備戦術は縮こまってしまいました。
中盤からプレスをかけようと日本ボールの時にはそれぞれの選手が定位置に戻るのですが、そこから共同してプレスに行くタイミングがまったく判らないようで、まるでパス練習のように日本の中盤にパスを回されます。
それでも失点しなかったのは、日本が今までより攻撃的な4-2-2-2の布陣を敷いていながら、2トップが田中達と玉田なために中盤まで下がってくることが多く、いざと言う時にゴール前の人数が足りないかったからでしょう。

前半は日本が優位に試合を進めたまま終了。
後半に入ってすぐ今度は玉田のゴールが決まって0−2。左45度から長谷部からの横パスをダイレクトでミドルシュート、という玉田らしからぬシュートが決まってリードを広げます。

この得点で日本はかなり落ち着いた感じになり、前半に散見されていたミスもほとんどなくなります。
が、今度は荒くなってきたカタールのプレーに加えて、中国人の主審によるやたら笛を吹かない傾向の判定によって、日本の選手がピッチに倒れ込む姿が多くなります。
中国のリーグだとファウルの基準はかなり甘いんだろうなあ。

意図的なファウル(顔に手が入る、後ろから蹴る、悪質なスライディング)は、時にノーファウルと判定される中、日本の選手達は冷静さを失わずにプレーを続けます。
そして68分、右CKのチャンスからショートコーナー。中村俊輔が戻ってきたボールをファーサイドへ送ると、CBの寺田と闘莉王がジャンプ。寺田の後ろに位置していた闘莉王が、見事に狭いところを抜くヘディングシュートを決めて0−3。これで勝負あり。

残り時間、完全に冷静さを失ったカタールに悪質なファウルを受けながら、大きな怪我をせず、失点もせず、かなりの時間を相手陣で試合を進めた日本が完封で勝利を収めました。


今年の日本代表の試合日程はこれにて終了。岡田監督が代表監督に就任して約1年になります。とはいえ、日本代表自体が「成長した!」と実感できなかった1年ではありました。
まあまだ1年ですし、代表だと選手を集めて合同練習するのにもスケジュール調整が大変だし、結果や内容に即結びつくというのではないというのはわかります。

しかし、それを除いたとしても、前任のオシム監督が築きつつあったベースを基にしていながら、上積みという面では期待外れだったと言わざるを得ません。
トルシエ監督時代のように、一からチームを作り直すというのであれば時間がかかるのは納得ですし、事実あの時は1年経たずに目指すサッカーが見えていました。(結果が伴ったのはその1年後)
今回は、オシム前監督が創り上げつつあったチームを引き継いで、そのコンセプトをベースにしながら上積みをしていくという建前だったはずです。その建前から考えても上積みはほとんどゼロ、ほぼ停滞しているようにしか見えません。もし違うコンセプトを目指しているということであれば、そのコンセプトがピッチの上から感じ取れません。

夏までは移行期間として必要だろうと内容には目をつぶってきましたが、そろそろ日本代表が目指すべき「軸」を示して貰わないと、ジーコ監督の時と同じ轍を踏むんじゃないかと危惧しています。
個人的には、岡田監督自体が目前の対戦相手によってコロコロと戦術を変えるだけで、長期戦略というチームの軸を組み立てられていないことが「試合内容のブレ」に繋がっているんじゃないかと思います。
今のところは結果には表れていませんが、世界の強豪との真剣勝負になった時にボロが出るような気がしてなりません。杞憂ならいいんですが。
posted by plop at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

筑波山に紅葉を見に

一昨年、電動自転車でチャレンジした、
 自宅→(自転車)→筑波山神社→(徒歩)→筑波山山頂
を、今度はマウンテンバイクでチャレンジしようと。急勾配の旧参道をできるだけ歩かないで漕いで登り、徒歩で筑波山山頂の往復を目標に据えて行ってみました。

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posted by plop at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月12日

ACL決勝第2戦

アデレードユナイテッドvsG大阪の決勝第2戦を生放送で視聴。
G大阪が立ち上がり15分で2点を取り、大勢を決してしまいました。お見事としかいいようがありません。この時点でトータル5−0、アデレードは残り60分で6点取らないと逆転不可という状況になり、元が守備重視で勝ち上がってきたチームとしては手も足も出ない状態でした。

決勝の2戦を通じて、G大阪は前半のうちに点を入れて『守ってカウンター、1−0か0−0でおk』という戦術で勝ってきたアデレードにまったく主導権を握らせず、0−2の完封勝利で優勝を決めました。
その上、前線からの素早いチェックで攻めの形すらまともに作らせないという完勝劇。もう一度言いますが、見事と言う他ありません。

G大阪の選手、関係者、サポーターの皆さん、おめでとうございます。
何度も言いますが、見事な、本当に見事な優勝でした。


で、後半の試合の模様を見ながら、何故ACLの決勝でここまでの完勝になったか、そしてG大阪が今期のJリーグで優勝争いから脱落したか、ということを考えてみたりしてました。
そして、日本のDFの判断の早さ、ボール扱いのうまさがあるんじゃないかという結論に至りました。

Jリーグだと前線の選手達が連動してプレッシャーをかけに行っても、さっさとボール回されたり、あっさりバックパスされたり、時にはキックフェイントでかわされた後にさっくり前にパスを出されたりと、高い位置でボールを奪う機会というのはあまり作れません。
そのため、早めに先制点が取れれば非常に効果的な前からのプレッシャーが、時間が経つにつれて自身の攻撃力と守備力を大幅に落としてしまう諸刃の剣になっていたように思います。

ちょっとFouri-classeで集計してみましたが、今期のG大阪のJリーグの成績、13勝8分10敗のうち、先制されてからの逆転勝利が僅かに1、先制してからの逆転負けが僅かに1という面白いデータを見つけることができました。(ちなみに先制して追い付かれて引き分けは3、先制されて追い付いた引き分けは2)

つまり今期のG大阪は、先制点を奪いさえすれば(できれば前半のうちに)試合の主導権を握ることができ、そのまま試合終了まで持っていく力があるのですが、逆に先制点を奪われると主導権を奪い返せないままズルズルと敗戦してしまうチームになっていたということです。
シーズン中に得点源のバレーが移籍したという要因もありますが、それ以上にチームコンセプトとして「前線からの守備」を徹底したことが、「DFラインであまり時間をかけない」または「DFで素早くボールを回してG大阪のFWを振り回す」という相手の対応策を導き出すことになったのではないかと推測します。
そして、Jリーグのチームにはそれを実行できるだけの技術力を持ったDFが大勢いることが、今期のG大阪の成績に繋がっているのではないかと思うのです。

逆に言えば、足元の技術が高いDFとの対戦を経て、FWの守備力が底上げされていった結果が、今回のACL優勝という結果に結びついたと考えることができるんじゃないかと。
極論かもしれませんが、これはある意味、日本サッカー界の勝利と言えるんじゃないかとも思ったりするわけです。

アジア内でしか通用しない、世界の強豪相手に通用するもんか、という意見ももちろんあるでしょうが、これからの日本サッカーの進む道としては「前線からの執拗な守備」と「コンパクトな中盤」という今回G大阪が体現したコンセプトに加え、リーグ全体で体現しつつある「技術力のあるDF」をミックスした全員攻撃全員守備なんじゃないかと。
そんなことを思った今日の試合でした。
posted by plop at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

J1 第31節

この前の土曜日は飲み会だったので、録画しておいたJリーグタイムを見ての感想です。というか、土曜日は14時開始の試合が多かったんで前半はザッピングしながら見てたんですが、後半はグッスリ寝入ってしまって後半の内容がサッパリ。
柏vs名古屋をメインで見ていたんですが、起きたら柏が逆転しててビックリですよw

ちょっと話は逸れますが、飲み会は思った以上の冷え込みのためビールは一杯だけ。2杯目から焼酎お湯割りにした結果、後半は記憶が飛び飛びに。自分で考えていた以上に飲み食いしていたようで、日曜日はほとんど動けずグダグダしたまま過ごすことに。年を経るに従って内蔵の限界値が下がっていくのを実感します。

また話は逸れて、今年の日本シリーズは面白かったですね。
二桁得点の試合はなかったし、四死球が得点に結びつくことが多かったし、基本的に投手力優先の締まった試合が多かったことが緊迫感を更に盛り上げました。
個人的には、より細かい野球をやってる巨人の方が好みだったので応援していたのですが、残念ながら第7戦で逆転負け。絶不調だったイ・スンヨプを使い続けたために第5戦を除いて打線の繋がりがほとんどなかったこと、西武の機動力と長打力が巨人投手陣をわずかに上回っていたこと、そして第7戦で西武はトーナメントの決勝のつもりで臨んできましたが、巨人はシリーズ中の一戦として臨んでしまったこと。ほんの僅かの差で、西武が日本一の栄冠を手にしました。
野球はリーグ戦が130試合を超える長丁場ですから、その後にある短期決戦はまさに総力戦。その醍醐味を存分に見せて貰った感じです。

そうそう、ナビスコ杯決勝も大分が見事に優勝。清水を相手に思い通りのサッカーができていました。中盤の素早く執拗なチェックで清水の組織的な攻撃を寸断、そしてサイドに展開して高低長短を織り交ぜた徹底したクロス攻撃。清水にほとんどペースを渡すことなく2−0で勝利しました。

G大阪のACL決勝第1戦も見応えがありました。こちらもサイド攻撃メインで攻め込んでいきましたが、得点は高い位置でボールを奪ってのショートカウンターというところがG大阪らしかったです。失点しなかったのも大きいですね。
3−0と大きなアドバンデージを得て明後日の第2戦に挑むことになりますが、1点取ればアウェイゴールルールにより、4失点しても優勝が決まるという非常に有利な条件を得てますから、優勝目指して頑張ってきて欲しいものです。

さて、本題にもどります。

柏 2−1 名古屋
 柏は前半、完全に名古屋にペースを握られていましたが、ハーフタイムでフランサが交代して前線からの守備が安定、そして79分に名古屋のキーマンであるマギヌンが交代した直後に2得点を上げて逆転勝利。フランサいる時の攻撃力といないときの組織的守備力の差が顕著に見られた試合といえるでしょう。
 名古屋は、予想以上に早く復帰してきたマギヌンを中心に前半は良い攻撃を仕掛けて0−1で折り返し。しかし、マギヌンを交代してから逆転を許すという最悪の展開に。優勝争いから一歩後退しただけでなく、チームの雰囲気も悪くなるような敗戦となってしまいました。

G大阪 1−3 FC東京
 G大阪は得意のサイド攻撃でFC東京に競り負けての完敗。ACL優勝とリーグ優勝という目標はやはりキツイものがあったのか。これでリーグ優勝はほぼ絶望(残り3試合で勝ち点差7)。ACLと天皇杯が当面の目標になるでしょう。
 FC東京は前節の鹿島に続いて上位チームを撃破。首位との勝ち点差を3にまで縮めてきました。怪我人も出場停止もいないし、この勢いと今後の対戦相手を考えると、もしかするともしかするかもしれません。

横浜M 1−3 京都
 横浜Mはこれまで堅守が見る影無く10節以来の3失点で敗戦。なんと京都と順位が入れ替わってしまいました(12位)。中澤も怪我で交代ということで、今後もやや不安。16位東京Vと勝ち点差3となって降格争いに引き戻された格好です。
 京都は試合開始早々に失点しましたが、27分に柳沢が素早いリスタートを促して見事なゴール。ベテランらしいプレーで流れを引き寄せると、後半終了間際に2得点を叩き込んで横浜Mを沈めることに成功しました。これで降格圏から離れることに成功、しかしまだ16位東京Vとは勝ち点差4の11位。まだ油断はできません。

大宮 2−1 川崎
 大宮は前節の勢いそのままに、川崎に快勝。攻守の中心である小林大悟が出場停止の中、川崎相手に勝ち点3を取れたことは非常に大きいでしょう。しかし、13位に上がったは言え16位東京Vとは勝ち点差僅かに2。
 川崎は大宮のしつこい守備に手を焼いて、終わってみれば森のスーパーボレーによる1点のみ。攻撃陣の個人技が防がれてしまうと攻め手が無くなってしまう、という欠点がそのまま出た試合でした。しかし今後の対戦相手は、G大阪、神戸、東京Vですからまだ逆転の目はあります。

札幌 1−2 浦和
 札幌は、防戦一方ながらカウンターから見事に先制。しかし後が続かず、予定調和的な逆転負け。今期勝てるとしたら次の東京Vだけでしょうから、全力を傾けるんじゃないかと。
 浦和は終始攻めながら、先制点を奪われ、逆転はしたものの大量点を取るほど攻撃陣が好調というわけでもなく。聞こえてくるのもチーム内のゴタゴタばかり。順位は2位に上げましたが、優勝を狙うという状態からは程遠い感じです。

磐田 1−0 清水
 磐田は、相手のミスに乗じてあげた1点を守りきって貴重な勝ち点3をゲット。順位を15位に上げてきました。今後の対戦相手(柏、鹿島、大宮)を考えると、残留の目は以前よりかなり大きくなったように思えます。まずは次の柏戦で勝ち点3を取れるかどうかによるでしょう。
 清水はCB青山が足を滑らせてボールを奪われ失点、しかもそれが決勝ゴールになるという最悪の展開。ナビスコ杯決勝での敗戦を払拭できるかどうか大切な試合だったのですが……このままずるずると負けてしまいそうな雰囲気があります。


え〜っと、公式記録を確認していたら東京Vのディエゴが残り3試合すべて出場停止になってました。33節、34節は他大会の影響だそうで、天皇杯で何かやらかしたんですかね? これで東京Vの降格が現実的なものになってきました。昨日も負けましたし。
posted by plop at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

2008 J1降格予想

はい、優勝予想の次は降格予想。
なんとかナビスコ杯決勝の前に上げることができました。

参考にしたサイトは優勝予想と同じく、
Jリーグ公式サイト (出場記録、警告記録、ACL日程)
Fouriclasse (勝敗、順位表、試合日程、チーム別成績)
toto CLUB (怪我人情報)
日本サッカー協会 (天皇杯日程)
の以上4つ。
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posted by plop at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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